⑨音ノ賜物 或は 音ノ砂漠

2018年6月13日 (水)

違いがわからない

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これまで、充分満足して聴いていたドイツT社PB70だが新たに聴きはじめた同社L250が年代の新しさからか、高域用ツィーターが二つ入っているせいか、それともモダンなデザインの印象からか、とても新鮮な音に聴こえた。ここ一週間ほど聴いたところ、手許に残すのはやはりL250かと思わせた。技術的なことで言えば、二つあるツィーターはカバーに覆われ、交互に角度が15°ほどつけられている。縦置きにすれば上下、横置きにすれば左右に音が広がる。

以前使っていたワーフェデールはホールで聴くような自然な音づくりを目指していた。キャビネットの板の中に空間を作り、そこへ砂を入れていた。サンド入りスピーカー!ワーフェデールの初期製品では大きなアルニコを持つツィーターを真上向きに取り付けていた。そのスピーカーで聴く声楽が素晴らしかった。

L250に話は戻る。内部を確認したところ吸音材が違っていた。たぶん、購入者はペアで求めただろうから、これは工場の製造段階に原因がある。「おーい、グラスウールが無くなったよ」なのか、「このロットから変更するわ」、「音を考えたら絶対これでしょ・・」なのか、思案は巡る。実際に聞くと違いは・・・わからない。そんな耳を持っている。


そんなこんなで愉しんでいます。


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2018年2月26日 (月)

オーバル型

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ドイツから、たぶん1950年代頃に作られたヴィンテージユニットが届いた。大きさ10×7インチのオーバル型(楕円)のフルレジでアルニコのマグネットを持つ。使われた形跡がなさそうなきれいな状態。コーン紙は薄く、ユニットのアルミも同じく薄い。

コーン紙が軽く薄い作りからか反応が良く、とりわけボーカルがいい。ハスキーで微妙な色気さえ感じさせる。現代の優等生でお利巧なスピーカーからは聞けない雑味のようなものが魅力になっている。

箱に入れて聴いてみたくなった。




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2018年2月 7日 (水)

あんなチャチなもの・・

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先だって読んだ『ギリシャ人の物語Ⅲ 新しき力』(塩野七生・新潮社2017年12月刊)の新しき力とは紀元前3世紀にギリシャから中近東、エジプトへ遠征したマケドニアの王アレクサンダーを指す。20歳にして王になり33歳直前にして亡くなるアレクサンダーは12年間故郷に戻ることなく遠征し、自軍より遙かに規模の大きなペルシャ軍と戦った。時のペルシャ王はダリウス。そのダリウスが紀元前331年のガウガメラの戦いで出してきたのが“鎌つき戦車”と“象”だった。アレクサンダー軍が5万に対しペルシャ側は25万とギリシャ軍は兵士の数では圧倒的に不利だった。

ペルシャ軍の“鎌つき戦車”とは馬二頭に馬車を引かせ、二人の兵士が乗る。その馬車の両側の大車輪に長さ1メートルほどもある鋭利な鎌が7本も取り付けらている。その鎌で突進し、敵兵をなぎ倒そうというペルシャ側の魂胆であったが・・・。

この下りで著者・塩野が触れたのが映画<ベン・ハー>の競技会に出てくる戦車。主人公(チャールトン・ヘストン)のライバルが乗る戦車車輪にはドリル状の棒が付いており、このドリルで相手の車輪を破壊しようとするものだった。この戦車を指して塩野は「(ペルシャ戦の)実際の戦闘で使われたのはあんな―ベン・ハーのような―チャチなものではない」とした。ベン・ハーの時代設定(キリストが出てくるので紀元がはじまったばかり)を遡ること3百数十年前に鎌つき戦車を出してきたペルシャ軍もペルシャ軍だがそれを破ってしまうアレクサンダーという若き王は後の世の人々に大王とさえ言われることになる。

そのチャチな戦車をジャケットに使った『ベン・ハー』のレコード(1977年録音)がドイツから届いた。『ベン・ハー』の音楽を書いたミクロス・ローザ(ギリシャ人)自身がナショナル・フィルを指揮をしている。Phase4という録音方式で実は音がいい。書かれた音楽は映画にふさわしいく壮大で決してチャチなものではない。


 

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2018年1月29日 (月)

今様フルレンジ

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端子に錆びがあったが現代で作られたフルレンジだという。茶色のサブコーンが印象的で、しかも蝶ダンパー、アルニコマグネットでもある。ヴィンテージとどう違う音が出てくるのか・・・。まず、裸で聴いてみることにした。


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2018年1月 6日 (土)

ゴシック建築のような・・

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USB入力を持たないSACDが聴けるデジタルデスクプレーヤーを導入した。頑丈な作りで振動や遮断を考慮したのだろう重量が20㎏ほどもある。価格は中級機ほどではない。

鮮度のいい生き生きとした音。立体感も感じられるが少々硬い。ゴシック建築のようなプレーヤーである。

やっとSACDをSACDとして聴くことができた。CDと比べると音の空間が広くなり余裕が出て、より自然な音になった。溜まったSACDが実は山のようにある。



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2017年11月10日 (金)

ラック

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重く頑丈で品質もしっかりしたオーディオラックを入れた。板を抱えて階段を上り、総重量55キロのラックを組み立てた。ラックの下にキャスターを入れ、ケーブルの結線もラクにできるようにした。

今まで漆塗りの長いテーブルを使っていたのだがやはり用途が合っていなかった。これで見た目も、音も気分よく音楽に浸れることができる。

結構な値段のこのオーディオラック、日本のメーカーのものだが底板の裏にベトナム製とあった。会社は存続と利益を考え人件費を抑え海外に工場を置き、それに応えた技術者たちがいたのだろう。ラックの仕上がりはいい。


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2017年11月 8日 (水)

スタビライザー

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レコードを聴く時、盤上に乗せる重しがあり、それをスタビライザーと言う。これまで使っていたスタビライザーも充分重いものだったが新たにクリスタル製のスタビライダーが届いた。

高さもあるほど良い重さが回転するターンテーブルの安定性を高めるのか、聴こえてくる音楽がよりいい感じになる。クリスタル・スタビライザー、試してみるといい。



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2017年10月17日 (火)

次に来るもの

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アンプを新たにして次の来るものはケーブルである。たかが、されどの銅線でもっといい音、より豊かな音をと捜すことになる。そこで選んだケーブルは7N、99.99999%という銅純度を謳う。以前、同じメーカーの上位ケーブルを使っていたこともある。

さて、音は銅鳴るか・・・。


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2017年10月 9日 (月)

四角く重い・・・

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今年2月から使い始めたプレーナー型スピーカー<tuitate1.7>が思うように鳴らせないでいた。アンプのパワーが不足なのだろう。

そこで、四角く重い<kosi-no-genkai>出力200W/ch(2-8Ω)を導入した。四角く重いはいささか古いが今世紀初め、品番にミレニアムと銘打ち発売された。今まで使っていたプリメインはS/Nが良く、リアルな音に魅力があったが小さくまとまった感があった。

今回の<kosi-no-genkai>は美しい音を出す。月並みな表現になるが少し冷たく、透明感があり、音場が広い。「好きなら、使ってもいいのよ・・」と<kosi-no-genkai>はすまし顔で言う。

果たして<tuitate1.7>はどんな音を聴かせてくれるのか・・・。


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2017年8月 8日 (火)

too far away

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イギリスの<もの凄い能力を持つDAC>と<ケーブルを通すだけでアラ不思議リング>を紹介する試聴会へ参加し、最後にアナログで聴いた曲が水越けいこの『too far away』だった。

翌日には程度のいいLPを捜した。『too far away』、テレビでたぶん耳にしていた曲だが本人の歌声を聴いてはじめて、その良さがわかったような気がする。但し、LPのB面最後の曲なのでこの歌にたどり着くまでその前4曲も聴くことになる。

『too far away』、ストリングスからはじまり、水越のボーカルが入る。少年が好きな人を<遠く離れて>思う歌。歌い出しの歌詞とメロデーラインがたまらないのでターンテーブルの上にレコードを乗せっぱなしになった。


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