② 見て聴いて読む!

2018年6月 3日 (日)

やはり、気になったので・・

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やはり、気になったので昨日、先行上映で是枝監督の映画『万引き家族』を見た。

お父さんは工事現場の日雇いへ、お母さんはクリーニング工場へ、娘はミラーガラスの前で胸や体を見せるアルバイト、少年と幼女は万引きで家計を助ける。都会の片隅で、いつのまにか一緒に生活してしまっている疑似家族。おばあちゃんが銀行で引き落とす年金は二ヶ月で12万円に満たない。

父と子はカップラーメンにコロッケをつけて食べ、家族はジュースやビールの嗜好品は充分に飲み、時に一家揃って夕飯には鍋もする。

是枝監督の社会への関心、そんな人たちへの視線が良かったのだろう。寄り添うというよりは共感だろうか。脚本、編集も監督自らがやるので、それだけ見る物へ伝わる。以前より大上段はやらない監督である。演出として役者や子どもへの演技への持って行き方が、とても自然。ただ自然でも伝わらないから自然以上なのだろう。感心してしまう。最後の雪さえ、映画の味方につけている。

安藤サクラが凄い。少年も並みの子役ではない、目に光がある。


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2018年5月25日 (金)

日曜の午後6時30分・・

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子どもの頃のこと、日曜の午後630分、『シャボン玉ホリデー』というバラエティ番組があった。アメリカのテレビ番組のようなスタイルで歌、踊り、コントが盛り込まれた番組だった。そんな番組の最後、ふたごのデュエット歌手、ザ・ピーナッツがJAZZの名曲『スターダスト』を歌いはじめる。歌の間奏、ふたりの間へハナ肇(クレージーキャッツのリーダー)が入り、的外れなことを言う。すると、すかさずザ・ピーナッツふたりからハナのお腹あたりへ肘鉄が入り、ハナは目をまるくして去る。ザ・ピーナッツは何事もなかったように『スターダスト』の続きを歌い、番組は終わる。毎回終りはこのパターン。植木等の「お呼びでない、こりゃまた失礼いたしした!」もこの番組から生まれた。

そのザ・ピーナッツが歌った選りすぐりの曲がLPレコード『THE PEANUTS The FistDecade19591967』としてS社からこの5月に発売された。ふたりの歌声があまりにすばらしいので、毎夜聴くことになった。『恋のバカンス』、『ウナ・セラ・ディ東京』、『銀色の道』といった記憶に残っている曲もいいが、最初の『可愛い花』、『情熱の花』はモノラルのエネルギーが歌声とサックスに感じられる。

毎夜聴くとアルコールが入る夜もある。A面からB面へのかけ替え、両手の平でクルリとレコードを返すのだがこのレコード、180gもあり重い、2度床へ転がることになった。慌てて拾い上げると盤面に大きくスレができ、「やってもうた」と思わず口にした。気分はシャボン玉ホリデーからショボン玉ホリデーに・・・。

そこで、もう1枚、同じレコードを注文したところである。それほど今回のレコード、ザ・ピーナッツの歌声、時代の音がいい。


 

 

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2018年1月31日 (水)

水底の女

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チャンドラーシリーズの翻訳をこの作品で完結とした村上春樹・訳の『水底の女』を読んだ。確かに推理ものとして難はあるがマーロウをはじめ、登場人物のキャラクターとその会話の妙で読ませる。

チャンドラーシリーズは学生時代、清水俊二訳で読んだ。当時これ以上はない翻訳だと思ったが―時代は変わる―村上の翻訳で改めて読み直したい気になった。


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2018年1月13日 (土)

ギリシャ人の物語Ⅲ

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古代ギリシャでアテネ、スパルタ、テーベといった都市国家が輝き、覇権を争い、やがてその力を失いつつあった2300年前、ギリシャの中心から外れた北に位置するマケドニアにアレクサンダーが王の子として誕生した。世襲ではなく認められて父に続きマケドニアの王となったアレクサンダーはギリシャを治めるや、20歳にして中近東への東征をスタート、ペルシャとの合戦に次々に勝利していく。若きアレクサンダーのスピードと行動力、合戦が具体的で面白い!33歳を目前にして亡くなるまでのアレクサンダーの軌跡を描く。

なぜ、アレクサンダーは大王とまで言われるのか?塩野はこの『ギリシャ人の物語Ⅲ 新しき力』(2017年12月刊、新潮社)でアレクサンダーという類まれな若き王を描き、ギリシャ人物語シリーズの掉尾を飾るにふさわしい作品とした。『ローマ人の物語』のユリウス・カエサル同様、塩野は才能に溢れ、決断力のあるいい男が好きである。

ヨーロッパ、特にイタリア周辺を旅行するものにとって塩野作品を読んでいるかいないかでその魅力は天と地ほども違う。


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2017年12月28日 (木)

J・ディーヴァー『スティール・キス』

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J・ディーヴァー『スティール・キス』(文藝春秋刊)を読んだ。ライム・シリーズも12作目だという。事故で重度の障害を持ち車椅子に乗りながら犯罪現場に残された微細な残留物から科学捜査を行うもと警察官のリンカーン・ライム

今作では刑事事件から離れ、民事訴訟に取り組むリンカーン・ライムだったがニューヨーク市警刑事アメリア・サックスが追う連続殺人犯の事件とやがて絡んでいく。新たにジュリエット・アーチャーというこちらも障害者の女性が捜査に加わる。

J・ディーヴァーという作家は題材となる素材―今回はエスカレーターという機械、ネット操作という恐怖、アメリカの訴訟社会―への興味の持ち方、その使い方が巧み。加えて、登場人物の視点、転換、反転とストーリーテリングがうまい。鬼に金棒!?終盤の展開に「こーくるかあ!」と感心してしまった。

2日で読んでしまった。池田真紀子の翻訳はいつもながら読みやすくていい。


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2017年12月25日 (月)

SACDで聴きたくて・・

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K・ジャレットの『サンベア・コンサート』をSACDで聴きたくてを手に入れた。外は暴風警報で天気が荒れている。


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2017年11月20日 (月)

そういえば・・ブレードランナー

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そういえば、映画『ブレードランナー2049』を見たのであった。リドリー・スコットが監督した『ブレードランナー』公開されたのが1982年。今回、監督がカナダ出身ということもあり前作が黒のイメージに対して、白を基調にした画面作りをしたとテレビでのインタヴューで語っていた。

レプリカントという遺伝子工学で作られた人造人間を捕まえるのが<ブレードランナー>と呼ばれる捜査官。人造人間を作るタイレル社は巨大になり、タイレル社のオーナーはますます怪物になっていた。自分の出自を知り悩み苦しむレプリカントたちをブレードランナーは追う。前作ではその捜査官をハリソン・フォードが、今回は『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴズリングが演じる(もちろん、歌は歌わない)。前作で最後にハリソン・フォードと戦うレプリカント(ルトガー・ハウアー)の悲しみが忘れ難い。

それから35年。ブレードランナーは見た目、今風にかっこよくなっていた。かっこよくはなっていたが捜査での褒美(?)は自室アパート内でのヴァーチャル美女のグレードアップくらいである。うれしいような、悲しいような・・・。

今回の映画にリドリー・スコットのような執拗、個性はない。その分、軽いが監督の個性の押し売りよりはいい。小さな木片さえ無くなった地球の現状、部下のように動くドローンやヴァーチャル美女といった未来のテクノロジーが面白い。映像もいいがそれ以上に良かったのは効果的な音響設計だろうか・・・、それがとても楽しめた。

シリーズ化される映画で最初の映画を越える作品は滅多にない。それでも最新作『猿の惑星・聖戦記(グレート・ウォー)』を見てしまうのは誰?


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2017年11月14日 (火)

読書がはかどらない

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この頃どうも読書がはかどらない。答えは炬燵がないからである。そこで、雨が降る前に落ち葉掃除をしてから部屋に炬燵を出した。リンゴは昨日買ったばかりだが、炬燵に載せるミカンはまだない。



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2017年10月 5日 (木)

AUTUMN

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昨夜は中秋の名月ということだったが月が顔を見せたのはほんの少しだけだった。

近頃、よくターンテーブルに乗るジョージ・ウインストンの『AUTUMN』、B面がオクトーバーで道、月、海、星という曲順になっている。ウインストンのピアノはわかりやすく、しかも心に染み入る。



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2017年8月30日 (水)

気温が下がり・・

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気温が下がり、セミの鳴き声も急に聞こえなくなり、頭の中に音楽が入ってくるようになった。良かった。

レコードはリヒテルのバッハ、平均律。


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