夏の午後、西瓜売りで起こされた
「スイカーー、スイカーー、オバナザワのスイカーーーー」
急に暑くなった午後、ベッドで午睡のわたしの耳に聞こえてきた。
今どき、珍しい「竹や、さお竹ーーー」にも似た流しのアナウンス。
そう、去年も一昨年も買ったオバナザワのスイカが今年もやってきたのだった。
玄関先で待つこと20分、手をあげて玄関先に軽トラックを止めた。
軽トラックのシートを捲ると濃い緑色に黒いギザギザ模様が入ったオバナザワスイカがあった。
ところで、話はそれるが何故、スイカの模様はあんなにうまくギザギザになる・・・の?
中位と小さいのを各一個、選んで私が清算したらスイカ売りのおじいさんが
それでは多いと言う。再度、玄関に置いたスイカの値付けシールを確認したら
確かに50円多かった。午睡寝起きの私は計算間違いをしたのだった。
「(多くもらって、そのままにして)帰りに事故に遭うと、駄目だ」と
スイカ売りのおじいさんは言った。
正直な商売に感心してしまった。
おじいさん、西瓜売りを終えてオバナザワの帰る頃には深夜近くになると言う。
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