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2016年12月17日 (土)

ヘニング・マンケル『流砂』

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ヘニング・マンケルの『流砂』(東京創元社)を読んだ。今年の10月に刊行されたこの本は小説ではなく、2014年のマンケル自身の闘病記である。がんの告知を受けたマンケルが治療を受けながら、この病気にどう考え対応し、そこから半生に強い印象を残した記憶を辿り、追憶にとどまらない示唆に富んだ内容になっている。

今年図書館で借りたマンケルの『北京から来た男』(東京創元社、上下巻、2014年刊)がミステリー小説の枠を超えるような社会小説になっており、その中に登場する中国人がアメリカで味わう苦難が見事な描写だった。これは凄いと次に読んだのがマンケルの『殺人者の顔』(創元推理文庫)だった。マンケルはこの作品から刑事ヴァランダーを登場させ、彼の代表作のシリーズになる。

マンケルが遺した『流砂』を読むと、作者がどういう風に自身をそして世界を見ていたのかがわかる。マンケルは人が生きる上で実に哀しみがわかる作家だった。




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