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2016年10月27日 (木)

14g

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ドイツの型番最後に<14g>と入った8インチのスピーカーユニットを聴いた。こんな音があるんだと驚いた。音は硬質で高音にくせがあり、冷たい中に色気がある。

交響曲のような大きな編成だと周囲の音がまるで出てこない。ジャズを聴くとシンバルがブリキの板に、コントラバスは蚊が飛ぶような音になる。これはどうだろうと聴いた石川さゆりが場末で歌うはめになる。

ところがバイオリンやピアノといった器楽が「ここだけ聴いてよ」と際立っていい音を出す。決して今様の音ではなく、20世紀半ばという時代を覗いているような音。ラウテンバッハーのヴァイオリンでバッハを聴きはじめたらやめられなくなった。ジョン・ルイスのピアノ、平均律のインプロビゼーションに思わず笑ってしまった。録音もいい井筒香奈江が目の前で歌う。

と限られた音量と条件だが、この上ない音を出す14g。・・次はどうしても箱になる。


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