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2016年9月15日 (木)

祭りの膳が届いた

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午後、祭りの行列の音が聞こえた。そいいえば、朝、知り合いが裃(かみしも)をつけて通りを歩いていたのを見かけた。この時期、思い起こせば暑い印象が強い。少し昔、祭りの日の午後、親戚の面々が玄関に靴を脱いだ。スーツにネクタイ姿の親戚はまず茶の間で挨拶を終えると仏壇に手を合わせ、のし袋を出した。

座敷に席を移した親戚とわたしたちは遠くに祭りの音を聞きながら、座敷の大きな窓を開け、扇風機を回し、ビールを注いだ。「今年も暑いね」「そうですね」「お体、大丈夫でしたか」「・・はあ、なんとか」「だれそれは、どうしています?」「はあ、あの人はやっぱりね・・」などなど。やがて、ビールが日本酒になり、日本酒はそのまま日本酒のままで、親戚は酔ったり酔わなかったり、相槌を打っても果たしてどこまでわかっているんだか、なんだか・・。やがて2時間か3時間過ぎた頃、手を付けなかったお膳とおみやげを持った親戚は迎えの車で「今日はたいへんお世話になりました」と繰り返し言っては三々五々、帰る。

親戚の多くが亡くなり、この家も祭りの時代を終えた。





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