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2016年8月 9日 (火)

チンパンジーの夜

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昨夜は海坂へ『想像する力:チンパンジーが教えてくれた人間の心』と題された講座を聴講した。講師は松沢哲郎氏。「アイ・プロジェクト」という一連の研究、調査でチンパンジーの生態から人間の心や行動を探る「比較認知化学」と呼ばれる新たな研究領域を開拓した(講師紹介より)。

ヒト科は4属あり、ヒト属、オランウータン属、ゴリラ属、チンパンジー属。知らなかった!近年のDNA解析の進展で遺伝子がヒトに近いと言う。松沢氏は京大文学部哲学科を卒業。なぜ哲学という世界からチンパンジー研究へというと「人を知り、人を考えるにはアウトグループ(当該の集団の外にいる者)のチンパンジーを観察、研究する」ということであった。

NHKの番組でも見られたチンパンジーの数字の認識(テレビモニター画面に1から9まで数字が出、チンパンジーは指で順番にタッチしていく)を氏は詳しく丁寧に説明された。チンパンジーの数字認識の速さは人間を超える、言わば瞬時に判断する能力を持つ。

チンパンジーは「今、そこにあるもの見る」に対し、人は「見るものから想像することができる」とし、人間は見た体験を仲間と分かち合うように進化した。「チンパンジーにはチンパンジーの心があり、人間が一番ではない。それは違いであって優劣ではない」と松沢氏は語った。

会場の照明を落とし(メモが取れない)、パソコンで写真を紹介。動画でも見せるのでひとつひとつの事柄がたいへんわかりやすかった。研究者らしい講座のまとめ方、見せ方の工夫と聴講してたいへん収穫の多い講座だった。




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