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2016年3月30日 (水)

図書館という失敗

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タイミングよく図書館で読みたいと思っていた新刊を借りることができた。木内昇(きうち のぼり)の『よこまち余話』である。木内さんは直木賞の『漂砂のうたう』以降、『笑い三年、泣き三月』、『ある男』、『櫛挽道守』と読んでいる。ということは著者の作風が気に入っているからだろう。

今回の『よこまち余話』、時代設定は江戸の名残りが残る明治の趣き、登場人物は町の片隅、片隅は長屋に住まいするほんの数人。お針子、ばあさん、糸屋、少年、少年の母、少年の兄、少年の先輩が主で他の人物は果たして何者なのかどうか・・という具合。

小さな市井に暮らす人たち―お針子の齣江(こまえ)をはじめとする―ひっそりとした暮らしの中で生きる人たちのそれぞれの思いがいい。木内の抑えた文章で不可思議な世界を匙加減よく、見せてくれる。

この『よこまち余話』、図書館ではなく、本屋さんで求めてこその本であった。




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