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2015年11月23日 (月)

天国でまた・・・

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フランスの作家、ピエール・ルメトールの『天国でまた会おう』(早川書房)を読んだ。この作品、単行本(¥3200)と文庫(上下巻、各¥740)の同時刊行の形をとっている。このことからも、2014年のベストミステリーと評価された『その女アレックス』からはじまったピエール・ルメトールの人気の程がうかがえる。そういう私も『その女・・』、『死のドレスを花婿に』、『悲しみのイレーヌ』と読み、今回の『天国で・・』を手に取った。

『天国で・・』は第一次世界大戦に従事した兵士アルベールが主人公。元銀行員(経理係)で見るからにオドオドした気の弱いアルベール。著者ルメトールの小説の主人公はすべからく個性的である。読みはじめはこんな主人公で長い小説を読ませ続けることができるの?と思わせる。しかし、そこはルメトールである。登場人物たちの際立ったキャラクターはもちろんのこと、こんなのあり?という題材に着想を得て、他作家の引用にしても警句にしても、見事に料理して見せる。

元教師ピエール・ルメトールの読書体験という蓄積で一風変わった小説を物語る。



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