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2014年12月 5日 (金)

運転手の天ぷら蕎麦

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もう30年も前になるだろうか・・。フクミミが隣り州で仕事をしていた時代、フクミミには運転手が付いていた。隣り州までは車で約2時間、早朝、イナカーナからフクミミを乗せた車が途中まで走り、決めた場所でフクミミを下す。すると、隣り州の州都から迎えにきていた車が引き継いでフクミミを州都の職場まで運ぶのである。

これを日帰りの時は往復同じことをし、隣り州の州都へフクミミが泊まる時は州都内の旅館に宿泊することが慣わしになっていた。加えて、州都での打ち合わせ、会合、宴会も隣り州の運転手が運転する車が専属でついた。

そんな折、蕎麦を好物としたフクミミは昼食に必ずと言っていいほど外出して蕎麦を食した。その足として使った車の運転手をフクミミはいつも同席させた。フクミミがざる蕎麦を頼むと、運転手は天ぷら蕎麦を頼んだ。誰も知るように、天ぷら蕎麦は高い。ざる蕎麦の2倍もすることも多い。フクミミは自分より高い蕎麦を食べる運転手の蕎麦代を毎回支払い続けた。

フクミミは蕎麦が好きだ。蕎麦屋では蕎麦だけしか目に入らない。つまり、気前のいい人物である。


 

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