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2014年4月22日 (火)

縫目が外!

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長く使っていたスピーカーを梱包し、送った。購入したのは2003年だから11年使い、音楽を聴いていたことになる。タンノイの次に使った工芸品のように手のかかった見た目も音も美しいイタリアのスピーカーだった。

このメーカーの創始者は確か元歯医者で趣味が高じてスピーカー作りに手を染めた。最初は小型スピーカーから始まり、当時話題になったことが音の良さ、本体の凝った作り。加えてスピーカー本体を入れた布カバーの縫目が外についていたことだ。細かな縫目さえもスピーカーに傷をつけないように配慮した使う人の立場に立った、気持ちの入った仕事だった。

その創始者も昨年故人となり、残されたそのメーカーは今や大きくなり代替わりをしている。少し前になるが今回手放したスピーカーの後継機となる機種を試聴会で聴いた。新しい設計者による後継機は随所に音の広がりへの工夫が見られたが、このスピーカーをより美しく見せる黒紐のネットの取り付け部分は安価なプラスチックへ変わっていた。規模が大きくなると面白くないしわ寄せも来る。

音に変わりはないが、どこかしっくりこない気持ちが残った。救われることもあった。創始者は晩年近く、自分が作ったメーカーを出て(捨てかもしれない)、自分の名をつけたブランドを立ち上げた。規模が小さければ自分の考えがいきわたる!そうして、創始者はリビングに置いてなおのこと美しい小型と大型のスピーカーを一作品づつ残した。

創始者Fが日本にきたのはたった一度だけだった。その理由がいい。創始者は飛行機に乗るのが大の苦手だった。


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