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2013年12月19日 (木)

海賊の事情

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トム・ハンクスがソマリア海域を航行する貨物船の船長をやる映画<キャプテン・フィリップス>を見た。2時間以上の映画だが全編に渡り、緊迫感を緩めることなく見せる監督ポール・グリーングラスの構成と演出は確かにうまい。

映画冒頭、フィリップス船長が慌ただしく自宅のあるバーモントから出かける場面から映画が始まる。バーモント州はカナダに接する州、東部だが海には面していない(海に面した場所でなくとも大きな貨物船の船長はやれるんだ・・)。山が大半で、牛が多い州らしい。メープルやはちみつを産する州なので、バーモントカレーはこの由来からネーミングされたのだろう。ちなみにジャズに<バーモントの月>(Moonlight in Vermont)というステキな曲がある。単純なわたくしは夜、もちろんカーテンを開けて部屋の照明を落とし月を眺めながら、この曲を聴く。そんなバーモント州からフィリップス船長は飛行機に乗り、中東へ向かったわけだ。

トム・ハンクスの船長としての責務を体現する演技があり、見ごたえ十分ではあるがアメリカの圧倒的な作戦と武力を見せられるとこれはどうかなと思う部分もある。確かに人道上、海賊行為は許せないことだが“痩せネズミ”と呼ばれる海賊のリーダーが言う「我々の海から大きな船がごっそりと魚を奪う」はソマリア沖の公海部分だとしても、漁民の貧しさを考えるとなんとも言えなくなる。

このような事件をニュースで目にした当時、今どき海賊!それも中東!と唖然としたものだが漁民には漁民の海賊になる事情があった。その事情もすぐに部族かアルカイダ?の資金という大義に絡めとられようと、やはりそこには<貧困>という問題が横たわる。


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