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2013年10月21日 (月)

J・アーチャーという作家

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新潮文庫でJ・アーチャーの<時のみぞ知る>(原題 ONLY TIME WILL TELL)、<死もまた我等なり>(原題 THE SINS OF THE FATHER)を読んだ。古臭くていい題名である。

次から次へと物語は展開し、ページをめくるのさえもどかしく読んでしまった。確かに、アーチャーの読ませる技術は巧みで、意表を付き、知識をくすぐり、登場人物たちはそれぞれに活躍し、それがイギリスの伝統や産業、子弟の寄宿舎生活、政治さえも土台にするのだから本が売れるのもよくわかる。寄宿舎生活などはハリー・ポッターの世界でさえある。

確か作者のJ・アーチャーは政界進出やスキャンダルでの収監もあったから、そのひとつひとつが小説に生かされてはいる。しかし、登場人物の造形は浅く、波乱万丈な物語に溺れた感も否めない。著者の代表作になる<ケインとアベル>には遠く及ばない。

でも、愉しく読んだので次のクリフトン年代記、第3部も早く読みたーい!と書いてしまえば作者ジェフリーの勝ちになるか・・。


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