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2012年11月30日 (金)

40周年

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松任谷由実の40周年記念アルバム<日本の恋と、ユーミンと。>が10日前に届き、冬支度の合い間に聴いている。深夜ラジオから流れる曲で彼女を知り、よく聴いたのは学生時代だった。<ひこうき雲><MISSLIM><THE 14th MOON><流線型’80>といったアルバムが中心で、最後に聴いたアルバムが<PEARL PIERCE>だった。彼女のデビューアルバム<ひこうき雲>が73年で<PEARL PIERCE>が82年だから、10年近いひと時代聴いていたことになる。

<MISSLIM>は色んな場面で記憶に残る。学生時代、友人であるSのアパートを訪ねるとある時期、決まってこのレコードを聴かせてくれた。<MISSLIM>、ジャケットにモノクロ写真を使い、グランドピアノの前にドレスを着た女性が上半身を少しばかり斜めに椅子に座る。その女性が―確か呉服屋の娘で、美大に通い日本画を専攻したという―荒井由実だった。片や静岡のとある市にある老舗の菓子屋、その次男坊に生まれ、大学では演劇専攻の友人Sはキース・ジャレットの<ケルン・コンサート>をレコードで聴かせてくれた時と同じように「ねぇ、○○クン、これいいでしょ」といつも私に同意を求めた。

或いは、当時学生の分際で(自宅から通学しているので余裕がある)車を持っている友人に乗せてもらい港のある街をドライブし、<MISSLIM>に出てくる有名なレストランへ案内してもらったりもした。

やがてSや私、多くの友人たちは学生時代に別れを告げ、社会人になる。知っての通り、私や友人たちは希望の仕事に就けたり就けなかったりし、やがて仕事仕事の毎日を送るようになる。お互いの結婚披露宴を除いては次第に会うことも少なくなっていく。まあ、社会人になると、たいがいそんなものだ・・。

話を戻そう。荒井由実はある日松任谷由実となり、スキー場をはじめ時代の色も帯びて曲も変わってゆく。個人の思いや感傷、あこがれといったものから、よりふつうの女性の立場にたった共感や応援といったものへ。時にアジアや最先端のモードを身に纏ながら。そういえば、FMラジオのパーソナリティもやっていたしね。


今回の記念アルバムにはおまけでプロコル・ハレムの<青い影>が入っている。松任谷にとって、忘れられない大事な曲だったのだろう。当時、私はこの曲を布団の中でよく聴いた。深夜ラジオから流れる静かで熱いこの曲を耳にしながら、カーテンから洩れて部屋に射す月の光を眺めた。

この40周年記念アルバム。知っている曲は3分の1くらい。明るく音場が広く、聴きやすい音づくりがされている。なつかしくもあり、はじめて聴く新しさもあり。



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