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2012年8月 8日 (水)

ミステリという案内書

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アイスランドに住む作家アーナルデュル・インドリダソンの<湿地>(東京創元社)を読んだ。ちなみにアイスランド人作家の小説ははじめてである。訳者あとがきで「なぜミステリを?」との問いにアーナルデュルは「どこかの国を知りたかったら、ミステリ小説を読めばいい。一番的確な案内書だ」とイアン・ランキン(イギリスの推理作家)の言葉を紹介する。その言葉通り<湿地>はまさしくアイスランドを知るためのいいミステリに仕上がっている。

アイスランド、面積は北海道と四国を合わせたほど。首都はレイキャビック。その島に32万人が住み、都市人口率は92%。2008年、世界金融危機で経済危機に。また2010年、島の火山噴火でヨーロッパの旅客機が飛べない事態になったことが記憶に新しい。

そんな島でひとりの老人が殺され、事件ははじまる。作品として<湿地>は正攻法で意外性は少ない。また、これ見よがしの手練手管も使うこともなく時に文学的である。アーナルデュルはとても真面目な人である。


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