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2012年7月31日 (火)

音楽評論家

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少し前、5月末になるが音楽評論家の吉田秀和さんが亡くなった。以前、購読していた音楽雑誌では<之を楽しむ者に如かず>と題された文章を読んでいたし、朝日新聞にも年に何回か寄稿されていた。それらでは音楽そのものを語る以上に人が生きる上で考えることの大切なことを訴えかけていたように思う。

ピアノのホロビッツのミスタッチなどがある状態の良くない演奏をただ一人<骨董品>と言ったり、グールドデビュー時のバッハをこれまでにない新しい演奏として評価したのは吉田だった。つまり、名声や権威、人の評価に惑わされず自分の目で見、考えなさいと言うことだった。

私たちの多くは政治にしても流行にしても人の意見にしても多数に傾きやすい。時にその流れの中に突き刺さる杭になって考えなさいと吉田は語りかけたと思う。


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