« ドイツから | トップページ | 少し、休みます »
「ようやく、ここまで来たぞ」と子ガラスは思った。昨日の朝、巣を飛び出したものの、やはりうまく飛ぶことは出来なかった。かろうじて、地上に降りたものの両親は騒ぐし、猫からは追いかけられる。一日中逃げて隠れて、必死の思いで羽ばたいてこの電柱にたどり着いたというわけだ。さっきから、そばの電線では「巣まであと少しよ」「うまく、羽ばたけ」と両親が鳴きっぱなしだ。それが出来ないから一時間もここにいるんだ。もう少しだけ時間をくれないか。もう少しで決心もできそうなんだから・・。・・・
2012年6月 8日 (金) ① イナカーナ・スケッチ | 固定リンク Tweet
名前:
メールアドレス: (ウェブ上には掲載しません)
アドレス(URL):
この情報を登録する
内容:
コメント