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2012年4月22日 (日)

シェリングのバッハ無伴奏 55年もの

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風の強い日曜日。寒くてコタツとストーブをつける。テレビで見た川奈での女子ゴルフはかなり強い雨の中で、マイクはウグイスの鳴き声を何度も拾った。

はじめてまともに聴いたJ・S・バッハの<無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ>はヘンリク・シェリングの演奏によるものだ。1967年にスイスで録音され、DGG(ドイツ・グラムフォン)より出され、シェリングにとってバッハ無伴奏の2度目にあたる。シェリングを選んだのは当時購読していた雑誌において同曲のベストとして長年紹介されており高潔、毅然、清潔、完熟といった言葉で称えられていた。以来、彼の無伴奏をまともに或いはうたた寝しながら何度も聴いてきたが今でも正解だった思う。

そして今回、シェリングの最初のバッハ無伴奏である1955年、フランスのパリ録音をようやく聴いた。録音はモノラルで異音も入るが、シェリングの作品に対する装飾を抑えた構築性といったものが感じられた。2度目の演奏が完成度だとしたら、この1度目は37歳当時の充実した真摯で硬質な魅力に満ちた演奏となっている。

そのシェリング、晩年は本番前にアルコールに手を出したらしい。名声を得、巨匠と言われたがため緊張を和らげるためだったのか、或いはミスすることを恐れたか・・。その胸中は彼にしかわからないがとても人間らしい。



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