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2012年3月

2012年3月31日 (土)

繋ぐ

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現在、フランスのニースで行われている世界フィギュアスケート選手権。そのショートでアメリカのアリッサ・シズニーはジャンプを2度失敗し、演技終了後、涙を見せた。それでもなお、彼女が見せたスピンはとても美しかった。この演技で使われた曲はエデット・ピアフの「バラ色の人生」。曲に合わせたピンクの衣装でシズニーは転んでしまった

エデット・ピアフを語るに欠かせない歌が「愛の讃歌」である。
♪青い空が落ちてきても
 この大地が崩れても
 あなたに愛されていればどうでもいいの
 世界のことなんか私は知らない
 (中略)
 国も捨てましょう
 友だちも捨てましょう
 もしもあなたが望むなら
トずいぶん威勢がいい。

そのピアフがこの歌を捧げた相手がミドル級のボクシング世界チャンピョン、マルセル・セルダン。1949年10月27日、ニューヨークで公演中のピアフに会うため(試合の予定もあった)マルセルはパリからプロペラ機に乗る。しかし、飛行機は大西洋上のポルトガル領アゾーレス諸島、サン・ミゲル島の峰に衝突し散乱、生存者は一人もいなかった。事故は濃霧のせいと言われている。

エール・フランスに乗る直前、同じ飛行機に乗り合わせた乗客とマルセルは写真を撮られている。その写真に納まった相手がアメリカへ演奏旅行に向かう女性ヴァイオリニストのジネット・ヌヴーである。
写真を見るとヌヴーのストラディヴァリウスをマルセルが手にしヌヴーが目を丸くしている・・が談笑のように見える。ヌヴーは1919年生まれだから、30歳で亡くなった。15歳で名のあるコンクールで優勝し、第二次世界大戦を挟んで活躍、この事故で亡くなった。他の写真に残るヌヴーはとても意志の強い目をしている。

ヌヴーはヴァイオリン教師でもある母に幼い頃から手ほどきを受けた。つまり、鍛えられた。7歳でブルッフのヴァイオリン協奏曲を弾きパリ・デビューを果たした。ヌヴーが好きだった花はカーネーション。色はたぶん、燃えるような赤。

そして、NHKの朝のドラマ<カーネーション>が終った。夏木マリ、たいしたものである。



参考文献) 『ヴァイオリニスト33』(渡辺和彦・著、河出書房新社)
また、“ヌヴーが好きな花はカーネーション”というのは筆者の創作。

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2012年3月30日 (金)

灯油を追加する

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205ℓと灯油の配達伝票を切りながら石油スタンドに勤務している彼は「春ですねぇ・・」と私に声をかけた。日射しに春を感じるものの周囲の山の雪がすっかり溶ける5月までイナカーナにはまだ寒さが残る。


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2012年3月29日 (木)

日陰

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日陰には最後の雪、葉は土に還り、土は養分を増やし、人は再び鍬を握る。季節はそんなふうにできている。



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2012年3月28日 (水)

落し物

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強い風が何度か吹いて、冬の落し物も日々少なくなってゆく



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2012年3月27日 (火)

ホテルブレッド

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菓子パン以外によく食べるのは<ホテルブレッド>という食パンである。“ホテルで食べるようなパンをご家庭で”というわけだ。焼くとバターのいい匂いがする。つまり、カロリーも高い。高いカロリーは例えばカロリーオフのノンアルコールビールなどを飲むことで調整に励もうと思う。

<ポーの国>の住人、メイ・ヨークは「日本のパンはおいしいね」と先の正月、口にして誉めた。


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2012年3月26日 (月)

卒園式の朝

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卒園式の朝、湿った雪の中をフォーマルな服装の親子たちは駐車場に車を置くと連れ立って園へと歩いた。ハイヒールで慎重に歩く母親やコートの下にスーツが覗く父親を何度かちらりと見上げた子どもは“いつもと違う”と思った。そばの公園、池でエサを狙っていたシラサギが人の気配に大きく飛び立った。



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2012年3月25日 (日)

ボートハウス

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先のブログでテレビで見たオランダの風車に触れたが、同じく興味深かったのがボートハウスだった。アムステルダムは運河の街、運河にはたくさんのボートハウスが繋留されていた。電気、水道、下水が利用できエンジンの付いていないボートハウスが大半らしいが希望し待っている人がたくさんとのこと。

仮に今から計画を立て、言葉を覚え、現地に居住し、働くにの数年から十数年。働いて、ようやく生活にも慣れ、ボートハウスの申込みをしたら数百件から数千件待ち、もしくは満杯で受付け停止という場合もある。異国でひっそり暮らす、これもまた険しい道である。


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2012年3月24日 (土)

誕生日 その2

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バッハが生まれた3月21日(同じ年ではない)、期せずしてドン・ペロリ・フクミミも誕生した。この日フクミミは人を呼び集め、自らの誕生を祝った。後は飲めや歌えの竜宮城モードである。

しこたま飲んだ翌朝、片付けをしていたフクミミは宴会をやった離れのりっぱな板戸が外れて傾き動かなくなっていることに気づいた。そういえば以前、家のガス釜の煙突が宴会の翌朝、くの字形に折れ曲がっていたこともあった。自分にはまるで覚えがない・・。

達人は意識しなくても自然に技が出るものである。


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2012年3月23日 (金)

もうすっかり

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雪の無くなった神社の境内を「つまらん、つまらん」とカラスは歩き回りました



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2012年3月22日 (木)

エージェント6

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トム・ロブ・スミスの『エージェント6』(上・下巻、新潮文庫)は元KGB捜査官レオ・デミドフを主人公とした『チャイルド44』、『グラーゲ57』の完結作となる。

さて、今回の『エージェント6』。レオの妻であるライーサと二人の娘が1965年、ソ連の友好使節としてアメリカ、ニューヨークを訪ねたことが事件に繋がる。1965年、当時ソ連はフルシチョフの時代。第二次世界大戦後、アメリカの資本・自由主義とソ連の共産・社会主義が対立した冷戦時代である。国が互いの主義の正当性のために影で汚れた工作をした時代でもある。

そして、『エージェント6』でのレオはある目的のためにソ連から逃亡を計り失敗、アフガニスタンのカブールでソ連軍の顧問として働くことになる。

アフガニスタンと言えば先のニュースによると夜間、兵舎を抜け出したアメリカ兵が暗視カメラを使い現地の家族を銃で乱射、子どもや女性を含む十数人を殺害。2.11にはじまったアメリカの他国への干渉は罪もない人々への惨劇を生み出す。

トム・ロブ・スミスは1979年生まれだから冷戦時代のソ連を実際には知らない世代である。その著者が知らない国や土地、組織を描く。強引さもあるが筆力の勢いが勝る。文庫カバー裏の著者紹介に“2001年、ケンブリッジ大学英文学科を首席で卒業”とある。読む前、首席には思わず笑ってしまったが首席の実力は伊達ではなかった。




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2012年3月21日 (水)

誕生日

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3月21日はバッハの誕生日(1685年生誕)にあたる。中学の時だったろうか、音楽教室、黒板の上あたりに掲げられていたバッハの肖像は太っており、子羊をまるまる一匹使ったような量の髪をしていた。当時、あの髪が正装用のカツラだとはつゆ知らず音楽の父、ヨハン・セバスティアン・バッハを見上げていたわけだ。

昨年から今年にかけてバッハの無伴奏チェロ組曲と同じく無伴奏ヴァイオリンソナタとパルテータのレコードを何枚か集めたが、まだ感想を言えるほど聴き込んでいない。時間をかけて追々、紹介して行こう・・と思う。

バッハの<ゴールドベルグ変奏曲>はピアノで最も好きな曲。32もの変奏をなす曲で静かなアリアで始まり、最後も同じく静かなアリアで終る(なんて、語彙が不足なんだ)。昔、ピアノを弾くなら“絶対このアリアだな”と楽譜を購入し、メイ・ヨークに手ほどきを頼んだことがる。“この人、絶対に弾けるわけがないわ”帰郷時のメイ・ヨークの顔にはいつもこう書いてある。なので、いつまで経っても願望のままだ。



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2012年3月20日 (火)

風車守

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オランダを旅行する俳優の番組を見た。海面より低い埋め立てられた土地を持つ国。風車が何台も連携して水をかき上げていた。風車には風車守が住み、風の向きに風車の羽を合わせる。その風車の中の居住スペースでは風車守の奥さんがケーキを焼く。部屋の窓の間近かを風車の羽がヒュン、ヒュンと回転していく。

風切り音にはどれくらい住めば慣れるのだろう。しかし、職業欄へ<風車守>と記入ができる。いいな。


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2012年3月19日 (月)

遠のいた

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朝、さあーと雪が降って、日中の気温も零度から上がらない。低い雪雲が平野を村々を次々に移動しては雪を落としていく。田んぼから飛び立ったハクチョウの一群はねぐらとなる河口へ向かった。ねぐらで北帰行を延ばす相談でもするかもしれない。春がまた遠のいた。


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2012年3月18日 (日)

ガラスを拭く

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晴れた日、家の窓ガラスを拭いた。60枚ほどである。吹雪いた雪で汚れたガラスは下にいくほど汚れている。白いタオルが茶色になる。タオルを絞って拭いて、何度も水を取りかえる。外周りを拭いて二時間後、くたびれ降参した。ガラスの内側は後日、再び晴れた休日を狙う。



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2012年3月17日 (土)

記念

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もう冬が終りそうなので足跡をつけてみる


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2012年3月16日 (金)

二流小説家

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『二流小説家』(デヴィッド・ゴードン著、早川書房)を読んだ。何年かぶりのハヤカワ・ミステリーである。ハヤカワ・ミステリーは海外のペーパーバックを模した装丁で紙に黄色く色がついている。安っぽいので読後に読み捨てられるような雰囲気がある(が私は捨てないように心がけている)。そういえばビートルズに<ペーパーバックライター>という曲があった。この曲の主人公はうまい具合に“大衆・通俗本作家”になれたのだろうか・・。

さて、『二流小説家』の主人公ハリーはニューヨークで暮らすパッとしない食うや食わずの作家である。何年も一緒に暮らしていた女性からは見放され、作家より割のいい家庭教師のアルバイトまで手を出し、穴の開いた靴下を年がら年中履いているような男である(私も靴下に穴を見つけたことがあるので少々共感を覚えた)。そのハリーに刑務所の連続殺人犯から自伝依頼の手書みが届く。

原題は<The Serialist>、調べたら<連載物作家>とあった。著者デヴィッド・ゴードンは饒舌である。軽妙で比喩するボキャブラリーのなんという多彩さ。しかも、本に関しても博識である。知っている本や作家に思わずニヤリとさせられる。

著者はこの小説の中で主人公ハリーに三つのペンネームを持たせる。それは通俗的なSF、ありきたりのミステリー、エッチなヴァンパイア小説なのだがこれらジャンル小説(というらしい)をミステリーと言う本道へ複雑に組み込み、絡ませた。

『二流小説家』というタイトルからくる先入観もあり最初は“まあ、こんなものか”位で読みはじめた。しかし、後半まで読み進むにつれ実はこれは二流に見せかけた本気モードのミステリー小説だと気づかされる。それがこの小説の魅力であり醍醐味となっている。

題材は猟奇的でポルノ的だがこの『二流小説家』というペーパーバック、決して侮れない。主人公ハリーが思わず口にする「なんてこった」な小説である。



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2012年3月15日 (木)

朝刊

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朝、起きたフクミミが真っ先にすることと言えば朝刊を取りにいくことだ。玄関を開け、郵便受けから配達された新聞を取り出す。そして、もうすっかり夜が明けた周囲の空を見渡す。さて、世界は経済は社会はどんな局面を迎えようとしているのか・・家族の冷たい視線(何ひとつ手伝いをしないので)をものともせず食卓に朝食が並ぶまでしっかりと新聞二誌に目を通さなければならない。




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2012年3月14日 (水)

雪の帽子

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小枝も雪の帽子を被る機会もあと残り僅かです
或いはないかもしれない



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2012年3月13日 (火)

抜け殻

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あの夏を生きた蝉の抜け殻を見つけた



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2012年3月12日 (月)

似てる

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朝のNHKのドラマ<カーネーション>が3月に入り、主役も尾野真千子から夏木マリへと交代した。見慣れるまで少し時間がかかった。72歳の役を尾野真千子にやらせても、やはり不自然だったろうと思う。有名なデザイナー三姉妹を育てた母親がドラマのモデルだったがその個性といい生き方といい制作サイドの目のつけどころがうまくいった。

東京で制作すると、この朝のドラマ枠はどうしても“明るく健気でひたすら前向きな主人公”になりがちだが大阪だといつも独自のキャラクター性があり(県民性にも由来しているように思う)、その分当たり外れの幅が大きい。その点において今回の<カーネーション>は個人的には当たり!であった。

尾野真千子、着物姿でどてーと寝転がる姿、あくび、どなり方は堂に入っていた。なお且つ女心を垣間見せる主人公・糸子を見事に演じた。

それにしても夏木マリと小泉今日子、歌手がいつのまにか女優になり・・似てる。





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2012年3月11日 (日)

あの日から

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あの震災という日から一年が過ぎた朝、イナカーナでは雪が舞った。積もるほどではない雪はすぐに地面で溶けた。朝のニュースで見た津波の被災地にも雪が降っていた。

2011年3月11日午後2時46分。大きな地震に私が住む古い家はなんとか持ち堪えたがすぐに電気が使えなくなった。ラジオで地震の情報を聞いたが同じ内容をくり返すことが多かった。そのまま夕方を迎え、ロウソクの灯りで夕飯を摂り寒い夜を過ごした。電気がないということは寒くて眠れないということだった。


あの日の被災地。太平洋沿岸に押し寄せた津波は堤防を乗り越え、建物を根こそぎ破壊し、火災を起し、人の命を奪った。

サザンに<TUNAMI>という歌があった。震災の後ではそのタイトルに抵抗を覚えた。<絆>という言葉が昨年を現す漢字に選ばれ、よく使われた。使われ過ぎて実は辟易した。<がんばろう>は声をかける側とかけられる側の立場で溝を作った。相手の意に添うような言葉をかけることの難しさがあった。しかし、<がんばろう>以外に相手を思いやり、同時に自分を鼓舞する言葉が今の日本語にはないということもわかった。国にとっては問題だが方言でそれで補う余地はあると思う。

実際に被災を体験した方々それぞれの声こそ重い。その声をどれだけ聞くことができるか、原発を含め私たちは試され、と同時に判断をしていかなくてはならない。





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2012年3月10日 (土)

蜩(ひぐらし)

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葉室麟の『蜩ノ記』 を読んだ。先に文学賞を受賞したので気になっていた。

十年後に切腹を命じられた男にまつわる物語である。男は十年かけて、切腹を命じた己の藩の家譜を書くのである。その家譜の手伝いと男の監視をも兼ねた若い武士が藩から送られる。送られた男、檀野庄三郎の視点でこの小説は展開する。

読み進めると藤沢周平の『蝉しぐれ』が思い浮かんだ。タイトルにある蝉の一種、蜩(ひぐらし)は夏にキキキ、ケケケ、カナカナカナと(受け取る側の聞こえ方もあり)さまざまに鳴く。カ行好きの蝉のようである。減衰していくあの鳴き声、アニメや映画でも印象的に使われる。夏の終わり、夕暮れ時にでもあの声を聞くと心に染みる時がある。季節の人の寂寥だろうか。

檀野の心の変化と切腹を命じられた男の息子の成長もうまく描かれているが、先に挙げた藤沢の『蝉しぐれ』と似通った設定もあり、首を傾げる。

時代小説は藩や武士制度と言う制約があり、似たようなストーリーになりがちだ。その制約の中でどう手をつくして新たな時代小説を生むのか、作家というものはつくづく大変な仕事である。


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2012年3月 9日 (金)

公園ブランコ

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公園にはブランコ。子どもの声を待つブランコ。雪は溶けはじめると早い。



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2012年3月 8日 (木)

雪を溶かす

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晴れたので、周囲に残っている雪をスコップでばら撒く。陽のあたる場所にばら撒かれた雪はやがて溶けて土やコンクリートを黒く濡らす。フクジュソウが黄色く光る。



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2012年3月 7日 (水)

猫の鳴き声

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夜、部屋の近く、猫の鳴き声を聞いた。屋根の雪留めがカラッガラッと音を立てて落ちたとシェフからの目撃情報もあった。春はいよいよ近い。



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2012年3月 6日 (火)

昼となく夜となく

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雨になった。昼となく夜となくふいに屋根を走る雪の音を聴く。雪が屋根を離れた瞬間から地上に衝突するまでのほんの0.秒、音が消える。この0.秒の絶妙の間を聴いている。



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2012年3月 5日 (月)

キンモクセイめッ!

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暖かくなってきたせいか(と言っても最高気温は5~6度)、ファンヒーターの効果が弱くなってきた。設定温度が日々高くなる。道路の雪も融けた。



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2012年3月 4日 (日)

蝉はまだ雪の下

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蝉はまだ雪の下である。少し前、日本アカデミー賞で『八日目の蝉』が作品、監督を含む10部門を受賞と言うことだがこれは獲りすぎなのではないか。作品の出来具合に他の部門が引っ張られた感がある。と言うことは他の候補作が力不足ということになる。

今回の日本アカデミー賞、主演女優賞こそ永作博美だと思う。助演は小池栄子でも良かった。井上はまだその力ではない。作品と監督賞にはバンザイ!と言おう。

原田芳雄が主演男優賞だった。作品としての『大鹿村騒動記』とエンディングの原田ファンクラブのような見せ方は評価しないが原田の存在感は確かに大きかった。学生運動やアンダーグラウンドと言った熱い時代を知っている(或いはその時代の名残りをかろうじて知っている)年代にとって原田は忘れられない役者だった。


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2012年3月 3日 (土)

人類の敵

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「メイ・ヨークさんは肉の入らない肉じゃがを作ろうとするんですよ!」と連れ合いになったばかりのブッチ氏が私に語ってくれたことがあった。ブッチ氏はあわてて肉を買いに走ったそうだがメイ・ヨークは天真爛漫であった。単に準備をし忘れたとしても「まぁ、いっか」で解決してしまうメイ・ヨークである。

シェフが作る肉じゃがは肉じゃが汁になることが多い。肉とじゃがいも以外に野菜が入る。しかも、豚肉の脂身を見事に取り除くのでおいしさは半減する。シェフにとって肉の脂身は人類の敵であった。

どちらも“肉じゃが”なのではあるが・・。



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2012年3月 2日 (金)

そして、『ミレニアム3』

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シリーズ最終章にあたる『ミレニアム3・眠れる女と狂卓の騎士』は前作『ミレニアム2・火と戯れる女』のほとんど後編という内容だった。この大きな物語は作者スティーグ・ラーソンによって最初から構想されていた感が強い。ミレニアム1は島を舞台とし、2はアクション、3は政治的という特徴を持たせた。

主人公である雑誌<ミレニアム>の記者ミカエルは知的で行動的で外見もいいときてるから困る。しかも、出会う女たちからも次々に好かれる(肉体的にも)のだからもっと困る。これでは編集・出版界のジェームズ・ボンドである。

『ミレニアム3』ではあのドラゴン・タトゥーの女であるリスベット・サランデルは事情があり身動きがとれない。そのため、組織や周囲の人間が複雑に絡みながら動く。『ミレニアム』は<ミレニアム3>があったからこそ、単にアクションだけでなくミステリーと言う枠を分厚くした。

訳者であるヘレンハレム美穂のあとがきを読むと“原作から仏訳にしたものを翻訳した”とある。どういう経過、ニュアンスの違いがあってこのような翻訳方法をとったのだろう?少し気になった。

作者ラーソンは『ミレニアム』シリーズの世界的な成功を待たずに若くして亡くなってしまった。この死に関して小説のモデルとなった誰かからの陰謀説と言うのは実際にはなかったようだが、彼の死はとても惜しまれる。

ラーソンが描いたストックホルムの街、機会があったら是非歩いてみたい。



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2012年3月 1日 (木)

光溢れる

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灰色の曇り空ばかりの冬が終わりに近づき
光に溢れた朝を迎えた
春へ向かう



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