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2011年8月26日 (金)

セミ合唱付き

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あのモルダウ(ドナウ川)を挟むブタペスト生まれの指揮者フェレンツ・フリッチャイは1963年、48歳という若さで惜しまれて亡くなった。44歳の時、フリッチャイは白血病になり一時休養した後、指揮活動を再開した。病気を境に指揮が変ったとも言われる。それまでのトスカニーニばりの行け行けドンドンからスピードを落とし、曲の内面をより深く表現した。

ベートーヴェン、交響曲第九番。第四楽章で「おお友よ、このような音ではない!」と<歓喜の歌>と呼ばれる合唱ははじまる。レコードで聴く合唱の出だしは強烈である。参加しているソリストの中でフィシャー・ディースカウならかろうじて知っている。そして、その前、第三楽章の何という美しさ。白血病になり、死の淵を垣間見たフリッチャイの心境は彼だけのものだ。

雨が何度か降って、暑さが和らいだ。開けた窓から聞こえるセミの鳴き声もずいぶんと弱くなった。残り少ない夏の終わり。おおセミよ、もっと激しく最後のセミになるまで鳴きつづけろ!

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