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2011年7月 9日 (土)

ミケランジェロの十字架像

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フリータイム、少し歩いてサント・スピリト教会に入る。ここではリッピの<聖母子と聖ジョヴァンニーノ>を見た筈なのにその記憶がない。その絵が記憶に残らなかったのは、この礼拝堂でミケランジェロの<十字架像>を見たためと思われる。

十字架像は光に包まれていた。修復を終えたばかりという木像に礼拝堂、後方斜めの高い窓から光が差し込んでいた。反逆光である。十字架像は礼拝堂の中央に置かれており、ぐるりと回って見ることができた。この少年のようにほっそりとした体のキリスト、足首に釘が打たれ、額から血を流し、胸に槍の傷がある。その傷からも血が幾筋か流れていた。

前日、メディチ家礼拝堂でメディチの墓碑を飾るミケランジェロの<夕暮>、<曙>、<昼>、<夜>と名づけられた大理石の寓意像を見たばかりだった。<ダヴィデ>もそうだがミケランジェロの大理石像の多くは理想化された肉体を持つ印象が強い。

反して、ヴァチカンの<ピエタ>。こちらも若い時の作品。夜中に忍び込んで自分の名をピエタ像に刻んだのは有名な話。聞くと、ここサント・スピリトにある木像はミケランジェロ、17歳の時の作品ということだった。この<十字架像>にはミケランジェロの初々しく、敬虔な若い精神を感じる。今回の旅行の大きな収穫となった。

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(フィレンツェ、サント・スピリト教会)

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