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2011年7月 6日 (水)

8日目 パラティーナ美術館

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ヴァザーリの回廊の終点にあるピッティ宮。ピッティ宮はもともとピッテイという商人が15世紀に造り、その後メディチに買い取られ改修された宮殿である。見るからに重々しい。ボーボリ公園を望むピッテイ宮の中庭だが、かつて水を張り、ガレー船を浮かばせたことがあったそうだ。それほどピッティ宮の柱は太く、壁はゴツゴツと頑丈だった。

ピッテイ宮とボーボリ公園には7つの美術館と博物館がある。見学したのはパラティーナ美術館ひとつである。歴代トスカーナ大公のコレクションだそうでルネサンスからバロックの傑作が並ぶ。ラファエッロ、テッツィアーノの作品が充実している。

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ラファエッロの<ヴェールの女>はルネサンスの絵というよりは肌もヴェールも服も細密に白く時代が近代へ進んだかのよう。同じくラファエッロの<小椅子の聖母>は聖母子の肌、赤い袖、青い布の配色のバランスが見事。リッピの<聖母子>はトンドという丸い窓状の絵だが金色の額縁のせいもあり、とても豪華。この絵のキリストもリッピ描くところの子どもらしくない顔。カラヴァッジョの<眠るキューピット>、キューピットはまるで近所にいるわんぱく坊主。近づいて見ると暗闇に浮かぶ羽がとてつもなくうまい。

そして、テッツィアーノの<灰色の目の男>はここにあった。ゆったりした黒服を着、顔が小さいいい男。この肖像画のセンスの良さ。実物は目が輝き、知もある働き盛りの男を感じた。他にもテッツィアーノはあるが、肖像画の女性たちは本人以上に上品にかつ美しく描かれたそうだ。テッツィアーノ、商売繁盛なわけである。

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(5月19日 フィレンツェ)

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