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2011年6月10日 (金)

Siena

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20代半ば舞台に関わっていた時期がある。製作という立場だった。そんな舞台の裏方にふーちゃんはいた。30代はじめ、口ひげをはやしメガネをかけ、痩せており日焼けをしていた。笑うと日焼けした目じりに年なりに皺がよった。雪駄をはじめ身に着けているものが裏方として、とても似合っていた。

舞台作りは公演までの準備をしていくうちにスタッフたちと徐々に親しくなっていく。ある時、ふーちゃんの憤慨を聞いた。地方のあるホール、舞台搬入口に貼り紙があり「業者の皆さんへ」とあり舞台使用に関わる注意事項らしい。ふーちゃんは自分は業者ではないと憤慨した。自分は舞台を作っているのだ。単なる物を納入する業者ではないという彼のプライド。

舞台公演は東日本、西日本をまわるチームがあり、私はその夏、ふーちゃんと同じチームになる。新幹線で大阪への移動が公演へのスタートだった。チームの平均年齢は若く、列車の中、アルコールもあり盛り上がる。今から思えばなつかしいカセットウォークマンが旅の友だ。ふーちゃんのウォークマンを借りた私は、列車の中で大貫妙子を聴いた。この人はこういう曲を聴くんだ!

大貫妙子に<Siena>という曲がある。男と女が馬車に揺られてシエナへ向かう。
「ロマネスクの都
せつない面影
心 魅かれる
ああ シエナへと」
と歌詞にある。この<Siena>に出てくる広場が<カンポ広場>である。騎馬が競争する祭りがあり、広場はそれこそ人で埋め尽くされる。

5月15日、午後6時40分、ペルージャからシエナに入る。

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(5月15日 シエナ)

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