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2011年6月30日 (木)

7日目プラート リッピの女好き

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この日はフィレンツェへ向かう途中、プラートに寄った。プラートは先のブログでも触れたが近年、中国人が多く住む街。目的はフィリッポ・リッピの絵を見るためである。リッピは簡単に言えば修道僧なのに女好きで、ついにはある修道女と駆け落ちまでする。その修道女、ルクレツィアがとても美しい。

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リッピ描くところのルクレツィアをモデルとした聖母マリア。金と茶色の髪の曲線、首すじにかかる透けたヴェールと中世版イラストのよう。一方、抱きかかえられた幼子キリストは子どもらしくない老成した顔をしている。だからこそ、キリストなのだろう。

駆け落ちをしたことでふたりは教会から破門されそうになるがリッピのパトロンであるメディチ家の老コジモのおかげでそれを免れ、一緒に住むことを許される。しかも結婚まで許可されたがそこは女好きのリッピのこと、籍は入れなかった。この話は「イラストで読むルネサンスの巨匠たち」(杉全美帆子著、河出書房新社)で知った。

<壁画博物館>で何枚かのリッピ。その後、ドゥーオモ(大聖堂)に寄り、彼のフレスコ画<洗礼者ヨハネの物語>を見た。この絵の中で踊るサロメが描かれていたが、サロメのリボン状のヴェールが背後に流れ(新体操のリボンが動くさまのよう)、スカート部分は動きの空気をはらむ。この姿を見て「あっ、ボッティチェッリ!」と口に出したがリッピの影響を受けたのは、年代から言ってもボッティチェッリの方であった。

リッピ、行状はともかく絵は好みである。

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今回の旅行、主に土日だがアレッツオをはじめ教会で多くのカップルと結婚式を見かけた。年配のカップルも多く、彼、彼女は喜びが我々にも伝わってくるような笑顔を見せてくれた。但し、イタリアはカトリックの国、教会での結婚式は一生に一度しか認めないのでご注意を。

(5月18日 プラート)

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