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2011年6月 4日 (土)

4日目(5月15日) コルトーナではぐれる

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先のブログでベルージャで雨に降られたと載せたがそれは午後のこと、午前中はコルトーナを訪ねた。コルトーナはアレッツォからバスで40分ほど。この街も小さいが小高い丘にあり、周囲に広がる風景が美しい。

コルトーナは映画<トスカーナの休日>の舞台になったとかで、(確か主演はダイアン・レイン)アメリカ人の観光客が多い。また、コルトーナの町は家賃が高く、若い人は郊外に住む傾向とも聞いた。

コルトーナにはエトルリア時代(ローマ以前)から町が築かれた。教会近くの一画には中世の面影(14世紀)を残す街並みも残る。住居2階がせり出し、下から木が斜めに上の階を支えている。旅、後半に訪ねた教会の絵の中にもこのような建物が描かれていた。

少し汚い話を。中世、家にトイレがなかったのだろう、溜めた排泄物は上の階から中味を路上に捨てたらしい。ペストも流行したわけである。路地を歩く人もうかうか道、真ん中は通れない。そのため、建物沿いの軒下を歩いたそうだ。

さて、コルトーナでの目的はフラ・アンジェリコの<受胎告知>である。フィレンツェのサン・マルコ美術館の<受胎告知>は特に有名だが、それ以前、彼ははコルトーナのサン・ドメニコ教会でも働いていた。しかし、そのフラ・アンジェリコの見学前、教会の広場からの風景に見とれ盛んに写真に撮っていたら、いつのまにかツアー一行の姿が消えていた。教会に入り、一行を捜すがどこにも見当たらない。あわてて広場まで戻るがそれらしき日本人ツアーはいない。再び教会へ。やはり、いない。

コルトーナで、私は途方にくれた。


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結局、ツアー一行を捜し当てたのは教会前の建物の中であった。その建物だが、てっきり教会展示物のポストカードなどを売るショップだとばかり思っていたら、実は<司教区美術館>なのであった。あまりに小さい美術館。フラ・アンジュリコの<受胎告知>はその中で金色に輝いていた。サン・マルコの<受胎告知>を清純とすれば、コルトーナのそれは神々しい。天使とマリアの間に交わされた言葉が書かれている。

「ふぅー、日本に帰れなくなるところだった」
バスの中で胸をなでおろした。

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(5月15日 コルトーナ)

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