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2011年4月22日 (金)

KUTU KUTU MEMORY

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もう、ずいぶんと昔の話。桜の季節に宴会があった。当時、勤めていたある団体は地方にしては少ない方だが季節毎に場所を変えては何かにつけ宴会があった。

いたって普通の旅館の広間を会場とした歓送迎会はつつがなく終った。しかし、帰り際の玄関でいくら探しても私は自分の靴を見つけることが出来なかった。あったのは履き古された、見たことがあるような靴であった。私はその靴を手に取り、何度かまばたきをした。買ったばかりの私の靴は2時間半で古くみすぼらしくなっていた。その夜、いったいどうやって家に帰ったのだろうか。たぶん、その靴をしぶしぶ履いて帰ったと思う。

靴はどこへ行った・・・?

同じメーカーの、型の、サイズまで同じ靴がたまたま遭遇した玄関での災難である。値段はそこそこだが長く履けるローファーで有名な靴メーカー。当時としてはこだわった靴を選んだために私の靴は他人に履かれて行ってしまったわけだ。酔っぱらって私の靴を履いて帰ったその人は翌朝、目覚め、一夜にして新しくなった靴を見てどう思ったことだろうか。

翌日と数日後、旅館に問い合わせをしたが靴の行方はついにわからなかったと記憶している。
春、そんな靴の思い出がある。


このブログタイトルは<RANG RANG MEMORY>にかこつけた。

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