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2011年2月

2011年2月28日 (月)

砂漠の革命

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NHKスペシャル『ネットが革命を起こした アラブ・若者たちの攻防』(2月20日放送)を見た。チュニジアに端を発した独裁政権の打倒を反政府側から取材した内容。

事の起こりはチュニジアの露店で果物を売る男性が販売許可がないことを理由に警察ともめ、男性は焼身自殺する。この男性のいとこが抗議する人々の様子を携帯で撮影。その映像がフェイスブックに流され広まり、時の政権はひと月で崩壊した。

次いで火がついたのがエジプト。チュニジア同様に若者の失業率は高い。30年に及ぶムバラクの独裁政権は国民の生活をないがしろにしてきた。権力者と特権階級のみが甘い汁を吸っている。仕事のない若者たちはネットでデモを企て、ムバラクの即刻の退陣を要求する。対して政府はネットの遮断を計る。その攻防をフェイスブック、ツイッターといったネットツールを利用した民衆からの革命としてNHKは番組を制作した。

以上がおおまかな内容で結果は誰もが知ってのとおり。反政府デモの若者たちを取材し、ムバラク失脚から間もないというのに番組にまとめたNHKのタイムリーな企画だった。この時点で他民放の番組でここまで取材し紹介したものはなかったと思う。NHK特派員たちの成果と言える。

しかし、同番組でも取り上げられたエジプト政府にサイバー攻撃をした仮面の集団を見ると、ネットへの危惧をも感じる。仮面が不気味なせいか映画によく取り上げられられるような狂信者にならないことを・・。

ともあれ、革命後のエジプトで混迷は続くと思う。その中でエジプトの民がどのような政権の選択をし、権利を得、働く場を拡げ、生活の向上をしていくかを見守っていきたい。

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2011年2月27日 (日)

この先

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この先、もうたいそうな冬もないと踏んでパイプの車庫を撤去する。作業しながらふと気配がして、見ると軒下を猫が通る。

どうだろう、そこの猫、私の長靴を貸すから手伝ってみないか?
・・返事はやはりない。

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2011年2月26日 (土)

ガラガラの

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ガラガラの客席を乗せた電車が雪原を走り、
僅かばかりの乗客は次の停車駅のアナウンスが流れた途端、
網棚にあげた荷物や紙袋を降ろしはじめました

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2011年2月25日 (金)

ビハク

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ビハクーッ?
そんなの簡単よーッ!
アタシみたいにひと冬、
雪ん中に顔つけてればいいのよ 。

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2011年2月24日 (木)

そんなふうに

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「そんなふうに過ぎてゆくのなーら・・」
風のヤツ、ずいぶん呑気なことを言う
長い眠りから覚めたらすでに陽射しはあたかい
周囲の雪もすぐに融けてしまうだろう
「さらばだ!」と葉はつぶやいた

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2011年2月23日 (水)

夕景

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定規を上に下にずらしずらし夕景の中を歩く

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2011年2月22日 (火)

送電線

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「ああ、ようやく冬も終りそうだ」
春近い光をあびて送電線は肩の力を少しずつ抜きはじめました

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2011年2月21日 (月)

Winter Into Spring

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フィギュアスケートをテレビで見ていたら、アメリカのアリッサ・シズニーがフリーで選んだ曲は<Winter Into Spring>からのものだった。このアルバムはジョージ・ウィンストンが作曲、かつピアノも弾いている。

冬から春へと変化する自然とそれに感応する心の様が曲に込められている。寒さに固まった心がしだいに開かれていくようだ。

今回のシズニー、ジャップにミスがあり得点はさんざんだった。滑り終えた直後は「もう、これだもの、どうしようもないわ」という表情。しかし彼女、笑うと口の両端がきれいに上がりとてもいい。次の大会では会心の演技をした彼女の口元が見たい。

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2011年2月20日 (日)

日曜の誓い

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プリン2個分の消費カロリーを歩いた後でコンビニに向かう。ロールケーキとエクレアを求める。テレビで紹介されていたことが原因である。緑茶で両方食べる。

しばらく、歩こうと誓う。

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2011年2月19日 (土)

小枝

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そう、ボクの熱は世界を溶かす
どんなもんだい!

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2011年2月18日 (金)

セーターの肘 

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家人に言われてほじめて気付くのはセーターの肘の穴だ。

「そのピンク、似合う」とおだてられ長いこと着ていたセーターの肘にいつのまにか小さな穴が出来ていた。冬の炬燵の出入りで肘が支点になった結果だ。それだけ着込んだから良かったのか、或いは不精のなせる技か。

小学生の頃、明るいレンガ色のセーターを内心の得意を隠しながら着ていたら、やはり肘が弱くなったのだろう、穴が開いたことがある。そこへ家人からベージュ色の肘当てがあてられた。しばらくして肘を見ると、肘当てには細かい皺がたくさん走っていた。質のいいスエードなんてなかった時代、肘当てに選ばれた生地は安いものだったのだろう。

かつて、物をとても大事にした時代があった。今もその気持ちは変わらないつもりだが、時代の波は消費する生活に突き進んだ。安い労働賃金の国で作られたセーターを着ることにこの国が甘んじ、私もどっぷりその中のひとりになっている。





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2011年2月17日 (木)

朝のシュプール

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まだ暖かな日は少ないが、そんな日が日増しに多くなっていく
朝刊が配達される痕跡を見る確立も減っていく
冬がなごり惜しくなっていく

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2011年2月16日 (水)

月夜

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月と並んでゴミを出しにゆく夜だよ

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2011年2月15日 (火)

リンゴジュース

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屋根にはまだ何トンもの雪が乗っている
気温が緩んでまとまって雪が落ちるとドーーン
地響きで家まで振動する


冷たいリンゴジュースをごくりと飲む

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2011年2月14日 (月)

フクミミにとって、とても自然なこと

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フクミミが骨折したのは1月のこと。メイ・ヨークに「滑るから気をつけてね」と玄関先で声をかけられ出かけた後のことだった。

フクミミは肩を上げ、普通の靴を履き、コートに両手を入れたまま雪道を歩く。結果、肘で道路と闘った。

雪道の作法にフクミミは無関心である。

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2011年2月13日 (日)

北へ

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光が少しずつ春に近づく中、河口近くのハクチョウが北へ帰りはじめた。温度、風、体調、それにハクチョウ関係といったいろんなものがピーンとひとつになった時、ハクチョウのリーダーは決心する。

チームは飛び上がると上空で大きな山を見ながら何度か旋回した。まだ白い山の優々しい姿、海に注ぐ川の広がり、海の鈍い輝き、街や平野といったものが下にあった。ハクチョウたちはそれらの配置を目に焼き付けた。

「さあ、みんな、今から北へ帰る、クォーッ!」
ハクチョウの鳴き声が平野に別れを告げた。

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2011年2月12日 (土)

タハリール広場

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カイロのタハリール広場に花火が上がり、群集の歓声が花火の音をかき消した。父親に肩車された子どもはよく意味のわからないまま揺れている。ムバラクが退陣し、人々は長い抑圧から開放された。しかし、新しく道標はこれからだ。

そんな朝、イナカーナには淡い雪が降った。

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2011年2月11日 (金)

小包みが届く

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白クマ氏から小包みが届いた。白クマ氏は年に数回海を渡り、ドイツを中心に中古レコードを探し、選び、持ち帰る。

訪ねた都市のホテルやペンションに宿泊し
、毎日出かけては、中古レコードを置く店でレコードの盤質をチェックする。盤を斜めから見てはキズの有無を確め、いい状態のものだけを選び求める。

一日中、千枚を越える数のレコードを見るのでとても疲れる。そんな時の愉しみは街のレストランのランチだ。手ごろな価格のランチをデジカメに納めるとブログで紹介したりもする。そして、選んだレコード数百枚をダンボール何個かに梱包してもらう。ダンボールは航空便で送る。

そんな白クマ氏が探したレコードを私は年に何度か購入する。

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2011年2月10日 (木)

栓の役割り

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「そりゃあ、いろいろあるさ」と消火栓は胸を張る。何年か前には近くでぼや騒ぎだろ、年に一度は消防演習だってあるし・・。季節がいいと子供や犬がうるさくてね。近くの木々は厳しい冬や酷暑を教えてくれるし、鳥のうわさ話にはいつも興味津々さ。

「・・・それにしても、動けないのはなんともね」と肩を落とす時もある。役目とはいえ、長い長い年月に耐えなければならない。同じような職種のせいか消火栓は郵便ポストには親近感を覚えている。

退屈な日々だと消火栓は思う。しかし、いつか、この長く大切な役割りを果たし終えた時、疲れた体をトラックの荷台に横たえる。走りだしたらチャンスはやって来る。トラックが急なカーブを曲がった弾みに消火栓は荷台から転がり落ちる。道路わきの草むらの中でふーぅと呼吸を整えたら、はじめて見る世界へ転がり出すのさ。

ヤッタァー!

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2011年2月 9日 (水)

ふたたび雪

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ふたたび雪が落ちはじめた
木は冴えたアンテナを張り巡らし
さまざまな情報に耳を傾けた

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2011年2月 8日 (火)

樹液

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「オレはまだ立っているぞ、ここにいるぞ」と欅は風に答えた

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2011年2月 7日 (月)

き・こ・と・わ

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朝吹真理子・著『きことわ』(新潮社)、確かに、わからない題名ではある。題名をはじめて聞いた時、“こときわ(事ノ際)”かと思った。まあ、読む人の楽しみとして解説はしない。

ふたりの少女の回想とその25年後の再会が作者の豊かな言葉で語られる。夢のような、夢でないような、ふたりの記憶やその違いが交互に出てくる。

記憶なんてそんなものだと思うが語り口は作家で異なる。それはスタイルと言える。朝吹はその点、見事に仕上げている。朝吹は確か今大学院生だから、この『こときわ』に出てくる少女ふたりの過去と現在の中間地点にいる。だから、描ける世界があるとも言える。

カップラーメンの残りのスープ(汁とも言う)にご飯を入れて食べるくだりも出てくるが、どこの子どもも同じだなと思わずニンマリ。里帰りした時のメイ・ヨークなどはお気に入りの出前のラーメンスープを必ず再利用をする。

人の嗜好は思い出に印象深く、刻まれている。そんなものだ。それが少女から大人になったふたりの現在を否定することなく静かに語られ、小説となった。

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2011年2月 6日 (日)

うつろい

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今週に入り、春が立つなどと季節を少しそそのかしたら昼に夜に屋根の雪がごそっと落ちる。光の量がたしかに増えたのだろう。

雪原の中を本屋に向かうと雲から出たり入ったりの太陽の下、平野は乳白色に包まれていた。水蒸気が空気を濁らせ周囲の山々を隠し、あたり一面を白くした。白濁した霞む先に集落が浮かぶ。フロントガラス越しに白い幻の風景でも見るようにハンドルを握った。

幹線道路の雪は除雪されたが、家々の間を走る脇道には雪が残る。その雪を車や人が踏みしだき、いいシャーベットが今日も作られている。

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2011年2月 5日 (土)

しばらく

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しばらく音楽を聴いていない。今年になって雪かきばかりだったからね。音楽をきちんと聴く時は石油ストーブで部屋を暖める。エアコンやファンヒーターだと送風音がいやで使わない。石油ストーブだと最低でも1~2時間は聴くまでに準備に時間がかかる。

立春が過ぎて、ツララがごそっと落ちて、屋根の雪もなだれを起こしはじめた。

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2011年2月 4日 (金)

節分ノ翌朝

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節分の翌朝、まかれた落花生を知らずに踏む。廊下に落花生の破片がひろがる中、朝刊を取りにゆく。

久しく見ることのなかった雨、まさに春が立つ思いがした。

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2011年2月 3日 (木)

サーファー 真冬篇

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「おーぉッ、いい風が来るぜ」
サーファー兄貴はやる気充分でボードに帆を張りはじめた。
「ふッ、どうかな」
妹であるアタシはまずは様子をうかがう。・・A型はいつも慎重なのだ。

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2011年2月 2日 (水)

コプト教会

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エジプトの民衆による反政府デモが収まらない。ムバラクが大統領である限り、民衆は抗議の旗を降ろさないだろう。

話は変わるがエジプトのカイロにあるコプト教会(原始キリスト教の流れを組む)はそれは質素なものだった。木の梁を持つ教会内部はうす暗く、ステンドグラスもほんの飾り程度のものだった。エジプト人のおおよそ1割がコプト教徒と聞いたがその実数には見合わないような小さな規模だった。対してイスラム教会はカイロ市内を見渡せる丘の上に威容を誇っていた。

昨日のブログでも触れたエジプシャンの女性ガイドはホテルの部屋に備え付けられたボールペンをカイロ旧市街の路上の人に与えた。持つものは持たざるものへ施すことが自然に行われていた。

朝日新聞によると今回の反政府デモに対してコプト教徒はデモへの参加を自制。また、今回の政変に乗じてイスラム勢力が台頭することへも警戒していると言う。イスラム教一派が力を持ったらコプト教への新たな弾圧も起きかねない。

エジプトは12月から2月、砂嵐の少ない観光シーズンを例年ならば迎える筈だった。民主化が進むなら観光はひとまずぶっ飛ばしていい。いい方向の民主化へ走ってもらいたい。

今回のデモをニュースで見て、カイロ、コプト教会のステンドグラスが落とすつつましい光と色を思い出した。

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2011年2月 1日 (火)

メイ・ヨークの出エジプト

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<ポーの国>の旧正月休暇を利用してエジプトに飛んだブッチ氏とメイ・ヨークはくだんの反政府デモのため身動きがとれずカイロのホテルに3日間缶詰になった末、エジプトをようやく出ることができた。

それにしてもムバラク、軍の力も背景に30年近くも政権を維持すればそれは独裁、権力は腐敗する。何年か前にエジプト旅行をした折、エジプシャンの女性添乗員に政治のことを聞いたら、まるで期待していない返事だった。国民生活に配慮した政はずっとなされていなかったということだ。

「そういうことで、今、ローマ空港。これからホテルをさがすわ」とメイ・ヨークから電話。あわよくばローマ観光をともくろんでいる声だった。

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