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2010年12月 9日 (木)

12月8日という日

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12月8日はジョン・レノンが亡くなった日であり、戦争の時代を生きた世代にとっては真珠湾攻撃(1941年)があった日である。この日から太平洋戦争がはじまった。

夏が終ろうとする頃、『永遠の0(ゼロ)』(百田尚樹著、講談社文庫)を読んだ。体育館に設置されているウォーキングマシーンに乗り、前の液晶テレビをなにげに見ていたら、売れている文庫本の第1位ということで紹介されていた。

小説『永遠の0』は先の戦争中、ゼロ戦に乗った搭乗員たちの物語である。その搭乗員を祖父に持つ青年が姉と一緒にゼロ戦乗りたちを取材し体験を聞き進める形をとっている。搭乗員の中に「海軍航空隊一の臆病者」と他の搭乗員に言われた宮部久蔵という隊員がいた。この宮部がどういう人物だったのか、元搭乗員たちの証言で明かされていく。小説として、大変面白く読んだ。ゼロ戦に乗る搭乗員たちの生死への対し方が、また、秘められた宮部の心情が読ませる。

そして、最近読んだ『祖父たちの零戦』(神立尚紀著、講談社)は著者がカメラマンとして取材する中で零戦搭乗員に興味を持ったのがきっかけで、進藤、鈴木という元零戦搭乗員二人に知遇を得る。この二人を軸に戦後の元零戦搭乗員が置かれた社会状況まで言及するノン・フィクションになっている。著者のインタビューと資料が半端ではない。戦争に関わった零戦搭乗員たち当事者がどのように考え、行動していたのかを知ることはとても貴重である。

19世紀の帝国主義の時代があり、20世紀は戦争の世紀だった。そして、今世紀、飢餓、貧困、民族・宗教対立、環境破壊を抱え苦悩しながら、この青く美しい星は回転をしている。

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