« 金木犀 | トップページ | 金曜の朝 »

2010年10月 7日 (木)

長くしなやかな腕

20100926_p1420353

ドイツ・グラムフォンから『コレクターズ・エデッション2』という56枚組のCDが出た。真っ先に聴いたのがユジャ・ワンのピアノ。デビューアルバム<ユジャ・ワン エチュードとソナタ>で彼女はショパンの葬送、スクリャーピン、リゲッティ、リストを弾いている。

以前、友人であるKに推薦されていたアルバムだが、確かにとても熱い演奏だった。彼によるとユジャ・ワンはすでにアルゲリッチも超えたそうだ。Kは中学、高校時代と吹奏楽部でサックスを吹いた。海のない教育県の進学校でよくクラブ活動ができたものだと感心する。当然、30歳を過ぎてクラシックを聴きはじめた私などよりはるかに音楽に詳しい。私が演奏家や指揮者についての感想をメールで送ると、すぐにその何倍かの量のメールを返してくる。一時期、若手美人演奏家(?)のコンサートにも足繁く通ったとも聞いた。Kとは大学時代、音楽の話をした覚えがほとんどない。長い年月を経て音楽という話題に行き着いた。

ユジャ・ワンのピアノはとても奔放でダイナミックである。ショパンの葬送さえ情熱的に聴こえる。聴きはじめたピアノの音に水中から躍り上がって身をくねらす魚を感じた。ユジャ・ワン、泳ぎができたら、その長くしなやかな腕で水の中にきれいな弧を描いてくれそうである。

CD54 YUJA WANG Sonatas & Etudes
[111 YEARS OF DEUTSCHE GRAMMOPHON THE COLLECTOR`S EDITION VOL.2]

追記:2011年に入りユジャ・ワンのリサイタルを聴いた友人から賞賛の手紙とCDをいただいた。元々、ユジャ・ワンは彼からの推薦だった。ちなみに友人であるKは熱い演奏に惜しみなく拍手を送る。べたほめであった。
ユジャのリサイタルに触れたブログをネットで見たら、なんと彼女は150センチほどの小柄な女性だった。てっきり腕の長い、身長のある女性だと思っていた。しかし、とびっきりしなやかな腕による演奏に変りはない。2011.4.17.記

|

« 金木犀 | トップページ | 金曜の朝 »

② 見て聴いて読む!」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 金木犀 | トップページ | 金曜の朝 »