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2010年10月30日 (土)

シェルブール傘店

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石畳の上で色とりどりの傘が交差する印象的なシーンから映画『シェルブールの雨傘』(1964年・仏)ははじまる。傘を真上から撮影しているので、雨のしずくがカメラを設置した台の隅からボトボト落ちるのがわかる。CGのない、いい時代の映画だ。

海坂に昨年名画座が出来て、この映画をはじめてスクリーンで見たが、客席40のスクリーンはとても小さい。望遠鏡を逆に覗いた小ささだ。ともあれ・・。

ブルーや緑の背景の壁、ジェヌヴィエーヴ(ドヌーブ)が着るピンクや赤の濃淡。壁紙そっくりのワンビースまで面白い。マドレーヌなどは着ている服の色に合わせ、テーブル、椅子、後ろの外壁、窓のフェンスまでが同じ色にされる。まさに色彩にあふれた映画。

ドヌーブの美しさ、ミッシェル・ルグランの甘い旋律、監督ドゥミのお洒落と三拍子が揃っている。映像のきれいさ、音楽の甘さに包まれながら、その下に流れるふたりの感情の動き。

クリスマス前の雪のガソリンスタンドでこの映画は終る。
雪の降るのが、待ち遠しくなる。

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