« 金曜の朝 | トップページ | しいたけ山の栗  »

2010年10月 9日 (土)

悪人

20101007p1430352

映画『悪人』を見る。確か吉田修一の小説では地方の国道と街の描写からはじまったはずだ。「国道に靴屋があり、近くの田んぼの先に高校。その道を戻ったところに小学校と中学。勤め先もこの国道を行ったり来たり・・・」と光代(深津)が祐一(妻夫木)に語る。光代が勤める紳士服量販店は平日には客がまるで見当たらない。どうしようもなく受け入れざる得ない現実の生活を光代は生きている。

主人公である祐一のように口下手でうまく自分を表現できずに暮らす人は現実にも多い。科白の少ない妻夫木が服装といい歩き方といい、よく体言している。

映像の色彩設計がうまい。くすんだ透明感と言えばいいだろうか。深津のコートの白、毛布の青、上着の赤が効いている。色が感情を鈍くせつなく浮かび上がらせる。

柄本明(佳乃の父親)、樹木希林(祐一の祖母)、満島ひかり、岡田将生、配役がいい。バス、タクシーの運転手まで全ていい。深津絵里には今さらながら感心した。

人の“負”の部分を見せられるが、生きていく上でそれも知るのも必要なことだ。

|

« 金曜の朝 | トップページ | しいたけ山の栗  »

② 見て聴いて読む!」カテゴリの記事

コメント

おはようございます♪
長崎出身の吉田修一さんの小説も読んでないし
映画もまだ観てません
福岡、佐賀、長崎でロケがあったらしいので
気になってしょうがないです
ツマブキくんの長崎弁もチェックしなくちゃ。

☆エフさん こんばんは♪になりました
吉田修一はいいです
『渓谷』も良かったです
悪人では脚本までやってます
普通、原作者はなかなかやらないと思います
ツマブキくんの悪人での住まいは
街じゃないです
ツマブキくん、長崎弁はどれくらいの出来なのか
わかりませんでした
エフさん、是非チェックしてください
深津絵里の販売員の表情が
うますぎます
<グールドの帽子>


<グールドの帽子>

投稿: エフ | 2010年10月15日 (金) 08時58分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 金曜の朝 | トップページ | しいたけ山の栗  »