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2010年8月28日 (土)

ネズミ男なんて

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NHKの<龍馬伝>をよく見ている。とにかく、今までの大河にない映像と演出である。、自然光を意識した映像の粒子は粗く、よく作られたセットに露出オーバーの光が差し込む。入念にほこりだらけにされた役者は相変わらずだし、柱などの遮蔽物をうまく使い現実感をよく出している。龍馬以前の大河の作りがなんと古臭く見えることか・・・。

先週は「侍、長次郎」が副題で俳優・大泉洋がすばらしい演技だった。切腹直前に「待ちや」と介錯を止めた武市半平太(大森南明)に負けない表情を見せた。写真館のテリー伊藤にしろ、大泉にしろ以前からNHKは素人(言い方は悪いが畑違いからの出身ということで)の使い方がうまい。見慣れた役者より、その素から発せられる演技でリアリティをかもし出す。大泉はそのキャラクターのユニークさもあり、使い方しだいではもっと化ける可能性がある。映画のネズミ男なんて月並み過ぎると思うのだ。

ドラマ『ハゲタカ』でもそうだが演出の大友は人物アップがうまい。斜め上からの角度で画面の左位置に顔を置く。今のデジタルの横長画面ではこの場合、役者の頭から後ろが空く。この空間構成で画面で決め、登場人物の切迫した感情を捉える。大友演出のスタイルがここでも貫かれている。

以上のように私は評価するのだが、シェフは今回の大河を最近見ようとしない。たぶん、その理由として考えられるのは題材が幕末であることに複雑さがあり、価値観が多様であり雑然として映る。また、龍馬をヒーロー然とうたいあげないこともある。画面に臨場感があり過ぎることから年配者は落ち着いて見ることができない。水戸の隠居も藤田まことも出てこない。つまり、安心して見ることができない。世代で求めるものは確かに違う。

しかし、NHK、これぐらいのことは大いにやっていい

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