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2010年8月24日 (火)

銀二貫

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高田郁はこれまで料理人みをを主人公としたみをつくし料理帖シリーズ(ハルキ文庫)があり、料理された食べ物が重要なモチーフとなりテーマを際立たせた。今回の『銀二貫』(幻冬舎文庫)の舞台は寒天を扱う卸問屋である。

夏に涼を呼ぶ食べ物、心太。トコロテンは海草から作られ、それを乾燥させたものが寒天となる。著者の熱心な取材で当時の寒天作りの苦労が物語によく生かされている。

タイトルにある銀二貫、換算すれば7.5キログラム。庶民にとっては大金にあたる銀二貫の重みが最後まで主人公である松吉にのしかかる。

何日か過ぎて、セブンであん蜜を求めた。今まで脇役ばかりと思っていた寒天を見る目がこの小説で大きく変わる。

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