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2010年7月

2010年7月31日 (土)

シェフのA.M.

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夏の畑仕事は朝夕に限る。日本てぬぐいを顔に巻いて帽子手袋と完全防備で畑に出る。作業する傍にキンチョー蚊とりスプレーを置いて蚊の気配を感じたらシューッとやりながら草を抜く。たくましい草たちは根もとらないとすぐに生えてくる。放っておいたら雑草の楽園になる。

7月の梅雨が開けた途端、連日暑い日が続き、どうも元気がなくなった。血圧を計ったところ、あまりの低さに驚く。そういえば、去年の夏も同じだった。年を重ねると体が暑さ寒さについていかない。

畑の後はシャワーだ。すっきりしたところで朝食にする。皮を剥いた冷えたキウリを出し、もろみをかけて食べ体を冷やす(キウリは千切りにして酢の物もおいしい)。食後は新聞に目を通し、長椅子で横になりアザラシのようにゆっくり休もう。断っておくがアザラシである、トドではない、念のため。それから、10時のおやつはアップルパイにしようか。

新聞の番組欄を覗く。藤田まことの刑事ものの再放送は今日は週末だから・・やってないか。まだまだ、これからもずっと夏だ・・・、ふう。

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2010年7月30日 (金)

雨ノ音

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深夜に雨ノ音を聞く
強く弱く、弱く弱く強く、トタン屋根を打つ
・・・トッカータとフーガのようにはいかない
夏が呼吸してる

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2010年7月29日 (木)

カミナリ

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昨夜は遅く凄い雷で、眠りに就こうとしているとカーテンから何度も雷光がもれ入った。じきに激しい雨がトタン屋根を打ち、ずっと暑苦しかった日が続いたのでこんな夜もいい。

町内の子どもたちのラジオ体操が始まっている。部屋の窓から見える距離でやっているので、気が向くと参加する。サンダルを脱いでコンクリートの上で裸足でジャンプする。

暑さに喘ぎ、色あせていく紫陽花の花をぜんぶ落とした。来年もいい色に咲くように鋏でちょーんさ。

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2010年7月28日 (水)

夏の花

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暑くて水浴びにくる鳥もいれば
力尽きていくセミもいる
夏はいいね
ふうふう言いながらも
生きてるって感じがする

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2010年7月27日 (火)

ひまわり

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夏になると映画『ひまわり』(イタリア、1970年)を思い出す。映画の冒頭、新婚のふたり(S・ローレン、M・マストロヤンニ)が卵を何十個も使った巨大なオムレツを作り、たらふく食べる。陽光あふれる中での食べきれないほどの量のオムレツというイタリアらしい幸せ。

そんな新婚生活の中、男に突然届くのが第二次大戦への徴兵の知らせである。やむなく出兵。シーンが変わると男は厳寒のロシアの大地をひもじさを抱え、かろうじて歩き戦争の現実の中にいる。やがて倒れた男はロシア女性に助けられ、一方、イタリアに残された女は・・・。

ロシアの大地に広がる一面のひまわり畑に夫を捜す女の心情が哀しく重なる。
監督のデ・シーカには同じくソフィア・ローレンを主演にした『ふたりの女』という傑作もある。

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2010年7月26日 (月)

夏はやはり

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暑さが続き、冷たい麺が多くなる。中でもそうめん、沸騰したお湯で2分ゆで、冷水でしめる。ネギ、山葵、七味を少々。タレに氷も2~3個入れよう。

先日、山小屋の昼食で見かけたそうめんが脳裏をよぎる。
「夏はやはり、これですね」

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2010年7月25日 (日)

月山ノ森 その2

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何度も休憩していたら「日が暮れますよ」と催促され、雪渓を三度越え、昼まえに月山ノ森山頂へ着く。山頂付近は低い松が一面生い茂り、松を両手でかき分けながら進んだ。

腰から胸ほどの松が足もとを隠し、松の根が横に這っているのが見えない。「下に根っこ!」と何度も後ろに声をかけて進む。この松ブッシュを抜けた山頂で昼食を摂った。

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2010年7月24日 (土)

トウモロコシの夏

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朝、親戚からトウモロコシが届けられた。先日、ゆで方をシェフから教えてもらったので、早速、表面の皮をむしりとる。数分ゆで、ほどよいところでザルに上げ塩を振る。これで甘くなる。

そういえば、もう何年も前のこと。ゆで上がったばかりのトウモロコシをフクミミはテーブルの上にじかに置いた。しかし、置いた場所が悪かった。テーブルは巨木を輪切りにした形で表面に漆が塗られていた。トウモロコシの熱は漆に化学変化をもたらし、テーブルには細長い白い跡が10本残された。

フクミミは家人に散々叱られたが、本人の性格上、全然気にしない。こうして、家族の歴史は作られていく。

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2010年7月23日 (金)

盛り

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今が盛りとセミが鳴く
こんなに暑かったら生きたかいもあるというものだ
人の声など蹴散らして鳴くといい

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2010年7月22日 (木)

月山ノ森 その1

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再び、山に登ったのは梅雨明け宣言された日曜のこと。イナカーナ北端の鳥海山にある月山ノ森という頂(1,595m)である。前日まで雨雲で見通しのきかなかった山々は一挙に晴れた。なので、登山道に入る前の道路は駐車する車が長く続いた。

八丁坂というきつい坂をようやく登ると見晴らしのきく平地があり、河原宿小屋という山小屋正面に大きな沢が流れている。雪渓から流れてきた沢の水は冷たく、ビールを冷やしていた。

月山ノ森から戻り、小屋前で休息していたら小屋住人の昼食に遭遇する。運ばれて行く大きな鍋を覗いたら、白く細長いそうめんを目撃した。手の切れるような冷たい沢水で洗われ、身をしめたそうめんである。小屋人に食べた感想はあえて聞かない。

登山も旅行と同じように戻った途端に再び行きたくなる。今回はエピソードを少しだけにする。

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2010年7月21日 (水)

借りぐらし

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映画『借りぐらしのアリエッティ』を見る。一軒の洋館とその庭を舞台にした佳品になっている。アリエッティの洗濯バサミの髪留め、彼女の父親が背負うリュックの安全ピン、またドールハウスと小さく細かな世界が好きな人には多くの発見があることだろう。

小人というよりはアリエッティは大きさからして妖精だが、サイズが違うと目の前の世界がまるで変わる。角砂糖やテッシュペーパーの調達がりっぱな冒険になる。ティーポットの注ぎ口の大きな滴感(しずくかん)まで面白い。音楽はハープを使ったケルト風で心地よい。

子どもの特権は夢想である。過去のジブリにおける宮崎作品のイメージの奔放さは大人には魅力的だったが、果たして子どもにはどう映っていたのだろうか。どれほど消化ができたのかなんて野暮は言わないが・・。そういう意味では今回の『借りぐらしのアリエッティ』は素直で好感が持てる。洋館のお手伝い(キキキリン)が一手に人の欲を引き受けている。

ちなみに、先ごろシロアリと湿気で床板が駄目になった部屋が当家にあり、畳下の杉板を張り替えた。床下の柱や石をしっかり掃除した際、暗い床下を覗き込んだが彼ら種族の気配はまるでなかった。畳の床下にアリエッティと言っても似合わないか。

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2010年7月20日 (火)

夏のはじまり

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そして、雲が駆けつけ、夏がはじまった

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2010年7月19日 (月)

空き箱

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『シンプルに生きる』(ドミニック・ホーロー著)という本の広告が新聞に大きく出ており、思い当たることも少なからずあった。

1条「嫌なことは引き受けない」からはじまる37カ条は生きていくうえで身の回りで必要なものを考えさせる。持ち物を最小限にし、質を高めて暮らすというものだ。

19条に「空き箱、袋、空き瓶などを溜め込まない」とある。いただきもので、いい箱があるとついとっておくことがある。空き箱を入れたダンボールは増えていくが、再び取り出して何かに使うことは稀だ。

こんなふうにイナカーナの広い敷地の広い家の奥まった物置に<空き箱>及びその他は溜まっていく。仮に都会で暮らしていたら、個になり、ものを持たない暮らしに精神的な極みを私も見つけていくかもしれない。

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2010年7月18日 (日)

雲が立つ

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雲が大きく高く立ち上がり、いきなり夏が来た
スイカ、メロンで糖分を摂って、夏の盛りはアイスクリンで仕上げにしようか

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2010年7月17日 (土)

雨のせい

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ジクジクうっとうしい雨のせいにして、スピーカーを求める。慣れきった耳に新しい音を吹き込み、気分を変えなければならない。ボーカルにも定評がある製品作りをするウィーン近郊にあるメーカーの小型スピーカーを試聴もしないで決めた。ヘンデルという冠名もついているので、そこそこクラシックもいけると踏んだ。

さて、聴きはじめたばかりだが、よく聴く<
メロディ・ガルドー>が3才若くなる。

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2010年7月16日 (金)

紫陽花期の終り

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早朝、思い立って出かけた公園の紫陽花は早や終りを迎えていた。充分な雨がなかったためか岳の縁は所々茶色く焼け、白い紫陽花は老年に達していた。

以前、同じ公園で刈り取られた紫陽花をさし木にしようとを持ち帰ったことがあった。けれど、面倒見が悪く枯らせてしまった。だから、この日は持ち帰らない。

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2010年7月15日 (木)

梅の収穫

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家人が消毒を怠ったおかげで、たった1本ある梅の木の実の出来が今年は良くない。きれいな表面を持つ実が少ないがもったいないので、せめて一瓶だけでも梅干しにしよう。
シェフは実を洗った後、いい梅を選び尻に残ったホゾをつまようじで取り除いた。そして、庭に面した座敷で乾かしているところだ。

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2010年7月14日 (水)

月ノ山⑩ 番外編

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メイ・ヨークを真似てスポーツドリンクを前の日に冷凍庫で凍らせホルダーに入れ、山に登った。冷たい飲み物を少しずつ山頂まで口にできる。

帰りのバスでガイド氏によると<月ノ山>、冬になると北西斜面から激しい強風が吹き上げ、尾根を越えた東側に雪を運ぶ。最も深い場所の積雪はなんと30メートルになると言う。

もう、ひとつガイド氏の話。案内の度にお世話になる山小屋の知人に持っていき、大変喜ばれるものがある。・・後ろにつづく女性たちは
「ビールかしら?」
「ビールは売るほどある」と彼は答えた。
「新鮮なもの!」と彼はヒントを出す。
「野菜?」
「ブー、はずれ」
「さしみ?」・・なわけがない。
降参した女性ふたりにガイド氏は「・・新聞です」と告げた。
ふむ、確かによくわかる。

以上で300年前に“息絶え、身凍えて”芭蕉が登った月ノ山の紹介を終えたい。

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2010年7月13日 (火)

月ノ山⑨ カップルの行方

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登山していると軽装の若いカップルとすれ違うことがよくある。ちなみにこの日は合計3組のカップルを見かけた。いずれもきちんとした装備が見当たらず「私たち散歩の途中よ、ウフフ!」といった感じで弥陀ヶ原付近を歩いている。

果たして彼と彼女は
A 体力があるから山なんてへいちゃら、往復なんて簡単!
B 行けるとこまで行って、無理だったらすぐ戻るの・・
C 女性に押し切られ、ついに山頂までたどり着くが当日の下山を断念
  山小屋に宿泊交渉をする

失礼のないように一度インタヴューくらいしてみたい。

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2010年7月12日 (月)

月ノ山⑧ 山を下る

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芭蕉は<月ノ山>山頂にあるカクベエ小屋(だったかな?)に宿泊した。その跡地に現在も山小屋が建ち、道を挟んだ向かい側には当時の建物の土台が夏草に埋もれるように残っていた。この日、芭蕉は<月ノ山>から同じく信仰の山である<湯殿ノ山>へ往復し、下山した。前日同様、30キロは歩いたと思われる。

さて、山頂は午後をまわると天候が悪化し雷の音が聞こえはじめた。急いで下山する途中、雨になった。全員で立ち止まり雨具を出す。雨具のズボンに登山靴をようやく通した。用意したゴアテックスの雨具が役立ち、内心うれしい。うさぎが駆けるように下山は早い。

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2010年7月11日 (日)

月ノ山⑦ 花の講義

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月ノ山の山頂にて食事も早々に、山岳ガイドの方から花の講義をしていただく。

「月ノ山(山頂?)にはこの時期、200種類ほどの花が咲きます。せっかくここまで登ってこられたのですから、せめてその中の三つくらいは花の名前えを覚えて帰ってください。
では、まず、皆さんが昼食を摂った後ろの岩場に咲くこの白い花を見てください。<ミヤマウスユキソウ>といいます。
白い綿毛の表面から、薄い雪を被ったように見えます。アルプスに咲く白く可憐な花、エーデルワイスの仲間です。キク科でレオントポディウム属になります。
さて、属名のレオントポディウム、ギリシャ語でレオン(ライオン)とポディオン(足)の2語に由来します。よーく、ご覧ください。花の中心に集まる丸い球状の数々が“ライオンの足の裏”に見えてきませんか?」

ガイド氏の説明に何人かがうなずき、花の講義はまた次の花が咲く場所へ移動し行われた。私はこの登山の最初に書いたように、視界が黄色になるほどヘトヘトになっており氏の講義がまるで頭に入ってこない。記憶に残ったのはこの<ライオンの足の裏>くらいで、他の花の名前は急斜面を転がる岩のように次々と脳裏から姿を消していった。

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2010年7月10日 (土)

月ノ山⑥ 急いで昼食

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山頂で花のガイドがあるので食事の時間は20分と短い。
この日のメニューは、コンビニおにぎり、マーガリンとジャムのコッペパン、シーフードヌードル。ヌードルは魔法瓶のお湯がぬるくなっており失敗だった。山に行く前、温度実験をした時はなんとかなりそうな感触があったが実際には麺がいい状態にならなかった。おにぎりとパンはとてもおいしい。雲を見ながら急いで昼食を摂る。

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2010年7月 9日 (金)

月ノ山⑤ 雪渓越え

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<月ノ山>山頂まで数回、雪渓を歩いた。前を行く人の足跡に慎重に合せながら登る。アイゼンもなく、かなり滑る。「雪渓では立ち止まらないでください」と山岳ガイド氏から注意があった。確かに誰か立ち止まったら、後続の人はリズムを崩し滑ってしまうかもしれない。

特に山頂に近い雪渓は広く急な斜面で、滑って下までいったら戻るのに難儀しそうだ。雪渓、見る分には心地よい。

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2010年7月 8日 (木)

月ノ山④ ミヤマキンバイ

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登山前に日焼け止めを顔に塗って歩き出したら、虫が顔周辺にまとわりつく。そういえば何年か前、エジプトのルクソールでハトシェプスト女王祭殿に向かう途中を思い出した。あの時も日焼け止めの香料を嗅ぎつけた虫がさかんに飛んできた。しかし、この国の虫はエジプトほどの執拗さはない。淡白な国だ。

メイ・ヨーク直伝の凍らせたスポーツドリンクを持参した。メイ・ヨークは夏場のイベントや運動会ではいつもこれだった。この日は腰にぶら下げたが、氷は山頂までなんとか持った。冷たくていいが少し甘すぎ、登山を終えた駐車場の自販機で地上の倍もする水をむさぼり飲んだ。

今回の登山で最もよく見かけたのが<ミヤマキンバイ・バラ科>である。ルートには入っていなかったが月ノ山の南側の草地でお花畑のように群れ咲くそうだ。深い緑に黄色の花が映える。花の直径は15~20ミリ。高山の花々は小さい分、健気に見える。

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2010年7月 7日 (水)

月ノ山③ 息絶え絶え

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「雲霧山気の中に氷雪を踏みて登ること八里、さらに日月行道の雲関に入るかと怪しまれ、息絶え身凍えて、頂上に至れば、日没して月顕る」と『おくのほそ道』にある。

我々は昼過ぎに<月ノ山>山頂の三角点1,984メートルにようやく立つ。もう最後は同行グループに迷惑にならないよう意地で足をあげた。息絶え絶えだった。

“息絶え身凍えて”と記すように芭蕉にも必死さがうかがえる。たぶん、芭蕉は足袋にわらじ履き、足は濡れ冷たさに凍えたことだろう。足に油紙を巻いてわらぐつを履いたとしても登山には不向きだ。案内した強力からアドバイスはあったのか?

頑丈な登山靴を履いて芭蕉同様に息絶え絶えとは私もおこがましい。しかも、芭蕉はこの日、八里とあるから山道や登山道を30キロも歩いたことになる。江戸の旅人は健脚である。

そんな芭蕉がようやく日が暮れた山頂にたどり着き、見上げた空に“月が出た”とある。

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2010年7月 6日 (火)

月ノ山② 伝言ゲーム

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八合目、九合目、山頂付近と<月ノ山>ではその高度によりさまざまな花が咲く。細い登山道で17名のグループの先頭に立つガイド氏が小さな一輪の花を目ざとく見つけると、すぐ後ろの数人に、例えば<ウズラバハクサンチドリ>と教える。次に花の名を聞き取れた最も後ろの登山者が<ウズラバハクサンチドリ>と復唱し、歩きながら後ろの者に伝える。

覚えにくい高山植物の名まえが伝言ゲームのように狭い登山道でグループ後方へ伝わっていく。グループのつなぎ目にいた私は細かい部分を少なくとも三回は間違えて後ろへ伝えた。

ちなみに<ウズラバハクサンチドリ・ラン科
>、葉にウズラの卵のような斑があることに由来する。うむ、これはわかりやすい。

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2010年7月 5日 (月)

月ノ山① 弥陀ヶ原

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月ノ山八合目から登りはじめると木道の遊歩道がある。所々に池もある湿原に草が生い茂る。木道から横に入る小道があり、そこから登ってきた人は大きなリュックを担いでいた。リュックの中には<月ノ山筍>という直径2.5センチ、長さ25センチほどの細長いタケノコが入っている。
今年も二度、このタケノコをいただき、剥いてみそ汁で食べた。皮を剥くと長さ20センチくらいになり、みそ汁のお碗から身の先端半分が飛び出ることになる。天ぷらにしてもおいしい。

元禄二年(1689年)、六月八日芭蕉はこの<月ノ山>(ぐわっさん)に登った。「強力(がうりき)といふものに導かれて」(おくのほそ道)とある。登る途中、この弥陀ヶ原で食事を摂ったらしい。強力というからには重い荷物も運んでくれそうだ。ガイドも兼ねていたかもしれない。

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2010年7月 4日 (日)

山に登る

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山に登った。7月1日に山開きがあり、翌日の新聞には地元の行者と思しき白装束の方々が雪渓を登る姿が写真で紹介されていた。その<月ノ山>へ登った。

何年か前の9月、同じこの山に楽な別ルートで登った時、山頂で年配の登山者から7月の花の咲く季節がいいと話を聞いた。その時、次回登る時は7月と心に決めた。そして、今回、ガイドの案内付きの会に参加した。

もともと体力には自信がない。九合目からの行者返しと呼ばれる坂を必死に登り、頂上に着いた時にはもうヘトヘトで視界が黄色になった。

グループで、天気の急変もあり写真を撮る時間はなかったがこのヘトヘトぶりを来週、少しだけ紹介しよう。疲れたので豚肉を食べて、黒酢を飲んで休もう。

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2010年7月 3日 (土)

映画『告白』

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原作である湊かなえの小説『告白』はとても面白く読んだ。その語り口のうまさに舌を巻き、シニカルな見方に頬が苦く緩んだ覚えがある。

映画『告白』は監督である中島の個性で見せる。中島の経歴は確認していないが、いつも新たな映像に挑戦している印象がある。しかし今回、この原作を最大限生かせたか判断の難しいところだ。映画はすでに作られてしまった。

凝った映像でライティングも巧みである。クラス委員の女子中学生の見せ方も美しい。子役に対し、中役(中学生の役)というものがあるなら主役級の男子二人、女子一人はとてもよくやっている。

音楽の使い方も面白くありきたりの映画になっていないことは評価したいが、違う方法、例えば素直に作ったらどういう映画になっていたのだろうと考えさせる余地が残った。

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2010年7月 2日 (金)

今晩のおかず

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「ごはん、できましたよぉーぅ!」
小さな女の子の声が店内に広がった。
郊外にある本屋はその立地もあり大きな店内を持つが、平日の午後、人は数えるほどだ。
幼い声は本屋の天井にあたると、本棚の頭越しに店内の隅々まで飛んでいった。
・・・が、すべての客に聞こえたはずの呼び声にどこからも返事がなく、誰ひとり集まる気配もなかった。
すると、「ごはん、できましたよぉーーぅ!」とさっきより力の入った彼女の声だ。
「はぁーい!」
私は声を出さずに返事をし
、料理本コーナーで『らくらくできる今晩のおかず』のページをめくった。

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2010年7月 1日 (木)

自白

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「味見、味見!」犯人はついに自白した。
その犯行は白昼堂々、ど真ん中を狙うという大胆なものだった。

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