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2010年6月25日 (金)

小暮写眞館

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久しぶりに宮部みゆきを読んだ。『理由』など過去の宮部作品は何度か途中で止めることが多かった。今回の『小暮写眞館』は700ページもあるが、最後まで読むことができた。途中<第三話 カモメの名前>で少々ダレるが、私の読み方も散漫になる頃合いだったかしれない。

花菱英一という高校生が主人公で、彼が口にする<ン>の使い方といい、モノローグの面白さといい作者のうまさが光る。花ちゃんこと英一と彼の家族が以前写真館だった<小暮写眞館>に一家で引越してから起こる事件が物語となる。

この小説は血なまぐさい題材こそ出てこないものの、花ちゃんの行動や推理はある意味ハードボイルド小説の系譜である。加えて、宮部みゆきの登場人物へのまなざしは限りなく温かい。

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