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2010年6月

2010年6月30日 (水)

時間調整

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私の部屋は二階にある。今この時期、窓を少し開ければ湿った風を感じ、鳥たちのさえずりもはっきり聞くことができる。そう、近い夏が来れば木の葉が強い日差しを和らげてくれもする。ふと、三味線に乗った唄が聴こえた。案外、近いところで弾いているのかも知れない。

見上げた部屋を身勝手に想像しながら、この建物の玄関に廻って確かめると由緒ある料亭であった。道理で凝ったつくりである。フクミミと違い料亭に縁がない私は案内した人を待つ間、時間調整に細い路地を歩いた。

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2010年6月29日 (火)

本日のデザート

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本日のデザートは<豆乳プリン・隠し抹茶味・あんみつ仕立て風>、詳しく言うとこうなる。メイ・ヨークに教えてもらった城下町にある和食の店に行った。

こうして、ドライバーである私は甘党になっていった。

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2010年6月28日 (月)

緋毛氈

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「どうも、緋毛氈づいているな」と思ったら、私はイナカーナの案内役だった。おりしも、西から旅人と供にやってきた雨は一日中降り続き周囲の風景を隠し、その分、訪れた<花の寺>とも呼ばれる庭の緑を緋毛氈が惹きたてることになった。
・・・うーむ、古臭いブンガクみたいだ。

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2010年6月27日 (日)

フクミミの日

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フクミミに<父の日>のプレゼントが宅配便で届いた。遠い国から注文されたプレゼントなので配達に時間がかかったのかも知れない。送り主はメイ・ヨークの連れ合いのブッチ氏である。ブッチ氏は<ポーの国>で日々、世界経済と戦っている。

フクミミの好物である米の酒は真新しい杉箱に納まっていた。古い着脱式キャップの瓶に詰められた大吟醸酒、封を切ったらすぐにドン・ペロリ・フクミミになることは目に見えている。

フクミミは酒の味にこだわらない。酔って夢幻に遊ぶだけである。

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2010年6月26日 (土)

雨の図書館

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梅雨に入り小雨が煙る平日の街を歩く人は数えるほどだ。目ざとく私に気付いた猫は早々に石の階段を下り、姿をくらませた。

鳥居をくぐり階段を上った丘にあるなつかしい図書館へ通ったのは高校に入る前の夏だった。たぶん、今よりもセミが激しく鳴いている中を、夏期講習を終えてから何度か通った。

当時から古かった図書館は今はもっと古めかしい。昔と変わったのはエアコンがついたことぐらいだろうか。いくら考えても、当時どんな本を読んだのか思い出せない。シャーロック・ホームズと素九鬼子の間にいったい何を読んでいたのだろう?本なんかより、窓際に座っている閲覧者でも見ていたのか・・・。

古い図書館だけに丁寧に掃除してもどこかほこり臭く、そんな空気感を思い出しながら周囲を歩いた。

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2010年6月25日 (金)

小暮写眞館

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久しぶりに宮部みゆきを読んだ。『理由』など過去の宮部作品は何度か途中で止めることが多かった。今回の『小暮写眞館』は700ページもあるが、最後まで読むことができた。途中<第三話 カモメの名前>で少々ダレるが、私の読み方も散漫になる頃合いだったかしれない。

花菱英一という高校生が主人公で、彼が口にする<ン>の使い方といい、モノローグの面白さといい作者のうまさが光る。花ちゃんこと英一と彼の家族が以前写真館だった<小暮写眞館>に一家で引越してから起こる事件が物語となる。

この小説は血なまぐさい題材こそ出てこないものの、花ちゃんの行動や推理はある意味ハードボイルド小説の系譜である。加えて、宮部みゆきの登場人物へのまなざしは限りなく温かい。

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2010年6月24日 (木)

近づく

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山行きが近づいてきた
登山の準備は順調に進んでいると言いたいところだが
イナカーナで希望の登山用具を置いている店はほとんどない
需要がないからである
妥協したり諦めたり、最小限で揃えることにする
しかし、不便でいい
それでいい

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2010年6月23日 (水)

簾戸にする

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少し前、暑くなってきたのでふすまや障子戸を夏用の簾戸に変えた。

何十年もの屋根の重みで鴨居は中央部が微妙に下がっている。簾戸を取りつける際にはまず鴨居左右いずれかの端に戸上部をはめ、かかとで敷居をトンと蹴る。すると瞬間的に敷居は下がり、その瞬間を逃がさず簾戸を滑り込ませる。

これでも入らない場合、家人に手伝いを要請し、簾戸一枚を左右に別れる。互いに見やると呼吸を合わせ、セーのと掛け声の直後にかかとトントンをやるのである。

たまたまこの家の近くを通りがかり、トンと何度か聞こえたらドレミ・・・、簾戸である。

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2010年6月22日 (火)

芍薬の終わり

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もう芍薬は終わってしまい、散る花びらは土に還ろうとしている

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2010年6月21日 (月)

メイ・ヨーク ブログを開設する

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南の島<ポーの国>に住むメイ・ヨークがブログを開設した
当ブログでよく登場してもらったこともあり紹介したい
ブログ名は『ソラノ旅人』 http://ixora.exblog.jp/
併せて、見ていただければと思う
(宣伝だな、これは!)

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2010年6月20日 (日)

すだれを下げる

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西日さすキッチンの窓にすだれを下げた

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2010年6月19日 (土)

壁の隙間

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庭の見える部屋で長椅子に寝転んでいると縁側奥の天井近い白壁と柱の間から外が見えた。外では欅の葉が風に揺れている。見る角度によっては気付かない幅1.5ミリほどの縦に細長い隙間があった。冬も風通しのいい家である。

実は以前から気にはなってはいたのだが放置していた。忘れないうち塞がねばならない。そこで、少し厚手の紙を折り、その隙間に合せて押し込んだ。まあ、気休めくらいにはなる応急処置である。

しかし、応急処置は往々にしてそのままになることは誰も知ってのとうり・・。

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2010年6月18日 (金)

網戸越し

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「こいつは何をしてるんだ」という目で猫は私を見た
「わかるかな、これは本だよ」と私は脳裏で答える
長椅子に寝そべった私と猫は網戸越しに言葉もなく見合う

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2010年6月17日 (木)

沈んでゆく

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畳の海にぷかり浮かんだ本棚が沈んでゆく。重く大きな本棚が畳の上で傾き、まさに床にめり込んでゆこうとしていた。ずいぶん前、この畳敷きの部屋は床が抜けたことがあり、今回も湿気とシロアリが原因だろうと推測された。

湿気が床下に時をかけひっそり確実に溜まってゆく。周囲の家々の土台が時代と共に高くなり、この家だけが低地にポツンと残された。柱が石の上に乗っているような古い家だ。神社仏閣ほどの床下の高さだったら風が抜け、こんなこともなかっただろうに。

次に家を建てる機会があったら、かくれんぼができる高さを持つ床下にしよう・・・予定はないのだが。

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2010年6月16日 (水)

雨になった

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雨になった 金魚もメダカもうれしかろ

雨を予想して池の隅々まで掃除をした。泥と葉がなくなった池は雨で水かさが増え、これまでと比べたらずいぶんと澄んで見える。掃除をした当事者としては気持ちがいいが、金魚たちがどうかまではわからない。「前の方がゴチャゴチャして住みやすかった」と彼らが言うことだってあるかもしれない。

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2010年6月15日 (火)

フォアグラがあってさ

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フォアグラがあってさ
おいしそう!
切れてさあ
期限さ
賞味切れ?
そいやさ
それをアタシがバターでソテー
焼いてさ 塗ってさ 食うのさ
パンはフランスちょいとのせて

何年か前、ブタペストのドナウ河沿いにある体育館を三つ合わせたような大きな市場で購入したフォアグラが食器棚の中にある。賞味期限がとうに過ぎ、誰も食べたいと言いそうにない。

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2010年6月14日 (月)

めだかヶ池

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雨が西からやってきそうなので池の掃除をする。長くいい天気が続いて、ちょうどいい具合に池は干上がりぎみだった。大量の落ち葉と泥をすくい、金魚とめだかをポリバケツに避難させる。ザリガニは潰す。終わると、手が泥臭い。

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2010年6月13日 (日)

その後のミネストローネスープ

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金時豆はカップ一杯とレシピにはあったが購入した豆はそれ以上あり、余らすのも考えものだと全て使い切った。合せて豆以外も増やしたら、鍋満杯のミネストローネが完成してしまった。後は、食べるだけであった。

二度目を食べた後で水分がなくなり水を補給する。シェフより「コンソメ固形スープの素を入れよう!」と提案があった。「何のために野菜を煮込んだのだ!」と説得し、その提案を却下した。

何日か後、私のいない隙を狙ってシェフはスープに塩コショウを軽ーぅく振った。「やっぱり、入れないほうが良かったわね」と食べてからシェフは語った。こうして、何度も何度も温め直し、しまいにはウインナーソーセージも入れミネストローネスープを完食した。自分で作ると無駄にしたくないものだ・・・また、作ろう。

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2010年6月12日 (土)

素足

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素足が心地いい6月である。廊下をペタペタ、畳をすりすり、足裏背裏で感触を愉しんでいる。
何日かすれば、遠い西から雨がやってきそうだ。

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2010年6月11日 (金)

避雷針

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早朝、ノバトが鳴いている
少しくぐもった、私にとってなつかしい鳴き声
今朝は胸をふくらませた姿がいつもの避雷針にない
避雷針はお気に入りの場所なので今日は理由あって遠慮したのだろう

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2010年6月10日 (木)

めでたし

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朝採れたての苺は不揃いで騒がしく
どこかの優等生が市場や直売所に行くのと違い
知り合いや親戚へ直行するのでした
めでたし、めでたし

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2010年6月 9日 (水)

六月車庫ノ攻防

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戸を閉め忘れた車庫に今年もツバメが姿を現す季節になった。
ツバメが巣を作りたがっているは車庫内にある蛍光灯の細長い傘と天井との隙間である。結果、蛍光灯の下の車がフンだらけになった。

そこで、数年前に車庫の外に巣が乗せられる程度の板をしつらえた。しかし、その板をツバメのつがいは見向きもせず、車庫の引き戸に隙あらばと蛍光灯を狙った。
以来、ツバメとの車庫攻防がこの季節の慣例となった。

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2010年6月 8日 (火)

種まき指令

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シェフは北の畑でニンジンの種を蒔いたところだ。ここのところ、何日もいい天気が続き、カッコウからしきりと種まき指令が下りていた。すでにエンドウ、トマト、ナスは苗で植えたので、余分な畑に思いついた野菜の種をシェフは蒔きはじめた。

<ニンジンの種の蒔き方 シェフの場合>
①畑にする場所に消石灰を振り、鍬で土を起し混ぜる
  解説)消石灰で酸性の土を中和する
②鍬で土を叩き、土を細かくする
③種を蒔く場所に棒を使いヒモを張り、ヒモに沿って鍬で平らにする
④棒か木を使い、種を蒔くための浅い溝を平行に2本引く
⑤溝に種をパラパラ蒔く
⑥蒔いた上に手のひらで細かく揉んだ土をかぶせていく
  注)種の大きさの約3倍の厚さになる量の土をかける
⑦蒔いた上の土を軽く体重を乗せ踏む
⑧ジョウロで水をかける

芽は1週間から十日ほどで出てくる。ピーター・ラビットにはまだ内緒である、カッコウ。

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2010年6月 7日 (月)

豆とセロリのスープ

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思い立って、ミネストローネを作る。基本的な食事は和の煮物が多いので、たまには洋のスープでも。イナカーナでは巨大スーパーでもピーンズ、パスタ類の種類が少なく目的のものは見つからない。そこで、本のレシピにある通り、豆は大正金時豆をパスタは小さなマカロニで代用する。

金時豆は昨晩、水に漬けた
一晩経った豆は色が落ち、漬けた水がアズキ色になる

①鍋に金時豆を、弱火で30分煮ます
②別鍋に、包丁で押し潰したニンニク2片、オリーブオイルで軽く焦がす
  そこへスライスタマネギを入れ、しんなりに
  1センチにカットしたセロリを加えます
  注)セロリは表面の硬い筋を取ります
③ジャガイモ、ニンジンは1センチ角にカットし、
  ヘタを取ったトマトも一緒に①の鍋へ
  水をたくさん入れます
   トマトが煮崩れたところで
   ②を合わせます
④最後に塩で味を調整、マカロニ入れて4分で完成

セロリのほろ苦い風味、トマトの酸味、金時はやはり和の豆だった。
町民運動会の連絡があったのにいつもは聞こえてくる歓声が聞こえない、運動会はどこへ消えたのか・・・。そんな日曜の昼、ミネストローネスープを作った。

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2010年6月 6日 (日)

壹岐正が見た風景

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山崎豊子著『不毛地帯』の主人公である壹岐正(いきただし)は小説の中で「本籍 ○○県○○郡○○町蕨岡杉沢 大正元年十一月二十一日生」(同作品1、新潮文庫)と紹介されている。

昨年から今年はじめにかけテレビドラマ化されたのを機会に原作も手に取り、どちらも愉しんだ。ドラマでは役者たちの演技に思わずニヤリとさせられ、小説ではシベリア抑留体験及び壹岐が帰国してからのこの国の経済成長に伴う裏側を垣間見る面白さがあった。第二次世界大戦と戦後復興という時代を抜きに語ることができない人の姿を描く山崎の取材力、構成力に感心させられた。

さて、壹岐の本籍地に設定されたで“蕨岡杉沢”。聞き覚えのある地名だったので5月中旬の晴れた日、はじめてハンドルを向けた。イナカーナ平野中央の県道を北に直進し、奥羽山脈の左側面にあたる山へ向かう。山地に入ると有名な神社を右手に小高い山を乗り越え、少し走った山際に杉沢という集落はあった。なだらかな山の斜面に家々が固まり集落を作り、折りしも山桜は散り際で、コブシの白い花や八重桜が山里に春の彩りを添えていた。山間の田では田植え機がいくつもの苗箱を抱え作業の最中だった。

冬になればこのあたりも昔ほどではないが厳しい寒さで、あたり一面雪に覆われる。間近の山頂さえ見ることができず、雪か曇天が毎日のようにうんざりするほど続く。この地に暮らすものにのとって春は待ちに待った季節だろう。地名通りワラビがよく採れそうな山地である。
「そうか、ここが壹岐正が見て育った風景か」と集落を行ったりきたりした。

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2010年6月 5日 (土)

おまけ

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しいたけが少しだけ出始め、フクミミが発送を開始した。しいたけにはフクミミの板絵のおまけがつく。丁寧に包むわけでもなく、そのまま板絵をしいたけに同梱し送る。来られた方へ差し上げる時は板をむきだしで渡している。フクミミの生き方と同じように、ことさら飾ることがない。

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2010年6月 4日 (金)

Mother

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日本テレビで放映されている<Mother>というドラマを見ている。今週で8回目になるので、終盤に入りつつある。児童虐待を題材としている。近年、子どもへの虐待がニュースになるがその背景に表面に出てこない多くの虐待が潜んでいる。

現実に他人の子どもの虐待を知った時、傍観者でいるのか、通報するのか、或いはこのドラマのように子どもを連れ去るのか。自分はどういう態度を取るのだろうか・・・やはり、連れ去ることは難しい。だから、ドラマが提起する。

心の闇と言ってしまえばそれまでだが、この回はドラマの大半の時間を費やし、その当事者であった母親(尾野真千子)
の心の変遷を見せた。愛情がうとましさに変わっていくことをここまで丁寧に見せ、描いてくれたことはとても大切で貴重なことだ。

脚本が良く、静かでこだわった映像から製作サイドの思いが伝わってくる。描かれる女たちの今まで生きてきた重みと直面する現実が感じられるドラマになっている。

それにしても、子役に脱帽する。

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2010年6月 3日 (木)

クリームを塗る

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まだ雪が残る夏山に登る予定ができた。山頂へ続く木道沿いの花を見にゆくつもりだ。
そこで、何年かぶりで登山靴を押入れから捜し出し、手入れをする。靴の金具部分に緑青がたくさん出ており、ブラシで丁寧に落とす。

防水クリームの使用方法を見ると「布、ブラシより指で塗るのが一番です」とある。いいメーカーだ。その役目を人差し指に指令する。

思い立ってはじめたものの続かない趣味がある。登山もそのひとつだ。山に詳しい友人に頼んで東ノ都、カンダでリュックをはじめ用具一式を選んでもらったのは二十数年前にもなるだろうか・・。けれど、事情がありイナカーナに私は戻ることになり、その友人とは一度も山に登る機会が持てなかった。時は流れた。再び、連絡が取れたら一緒に登りたい。

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2010年6月 2日 (水)

Four Seasons

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すずめから抗議を受け、音楽を聴くとき、特に夜は音量を落とすことにした。同じ屋根の下で暮らす者同士、譲歩できるものは譲歩をする。

すずめはこの季節からして子育ての最中かも知れない。そうだとしたら、以前すずめが電線にとまり一緒にさえずっていたビヴァルディを“少ぉーし”静かに聴こう。確か、<四季>だったはず。あの時のすずめは旋律に応えるかように楽しそうに歌っていた。ビヴァルディが気に入ったと見た。

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2010年6月 1日 (火)

住宅事情について

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少し前になるが、すずめの数が1990年代と比較して半減しているとニュースで見かけた。瓦屋根そのものが減り、入りやすい欠けた瓦もなくなり、すずめが住めなくなったことが大きな要因だそうだ。人にとって快適な住宅がすずめの住環境を悪化させる。

ところで、私が暮らす家は屋根も瓦も古く、従って充分な隙間がある。二階の部屋、すぐ上の屋根瓦の下にすずめが何世代にもわたり暮らしている。そばに電線がきており、巣に出入りしやすく、すずめにとって外敵を見張るのにも都合がいい位置取りだ。

「その音、うるさいわ」と窓の外、電線にとまったすずめに抗議を受けた。屋根に住むすずめだ。確かにストラヴィンスキーは時に心地よくない音を出す。
「もう少ぉーし、我慢してくれないかな・・。そのかわりアパート代は今後もなしにするから」
私は身勝手な説得を試みる。

やはり、すずめはストラヴィンスキーが嫌いらしい。
6月の風に木漏れ日もサラサラゆれている。

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