« メイ・ヨーク ネパールをゆく | トップページ | 新緑の候 »

2010年5月10日 (月)

犬の力

20100509_p1310409

『犬の力』(ドン・ウィンズロウ著、角川文庫、上・下巻)は南米を舞台にし、30年にも渡る麻薬捜査官と麻薬カルテルとの抗争を描く。題材が麻薬だけに暴力と血で目を背けたくなる場面が多いのだが取材と社会情勢を踏まえたウィンズロウの筆力は圧倒的だ。とりわけ回想、場面転換、構成が巧みでスタイリッシュだ。パレーラ兄弟をはじめ、キャラクター全てがとても濃く描かれている。唯一、不満を挙げるとすればどこか映画で見たような印象が感じられることくらいだろうか。
訳者のあとがきによると「もうマフィアの役はやらない」と語っていたロバート・デ・ニーロがあと一度だけとこの作品を映画化していると言う。
著者ウインズロウの略歴の中にロンドンで私立探偵ともあるが、なんとなく胡散臭くていい。

|

« メイ・ヨーク ネパールをゆく | トップページ | 新緑の候 »

② 見て聴いて読む!」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« メイ・ヨーク ネパールをゆく | トップページ | 新緑の候 »