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2010年2月10日 (水)

スペンサーとホーク

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アメリカの作家 、ロバート・B・パーカーが先月一月に亡くなった。パーカーの初期作品群を読んだ時期は私の学生時代から社会人へかけての時代に重なる。学生の時、部活の後輩の女性がハードボイルドであるパーカーの作品を読んでいると聞きとても新鮮だった。女性でもハードボイルドを読むんだ!

しかし、熱心に読んだのは「初秋」くらいまでだったろうか。その後のパーカー作品は似たり寄ったり、いわばマンネリの感が拭えず店頭で冒頭をほんの少し読むだけですぐに書棚に戻すだけになった。

著作に使われていたパーカーの顔写真は口ひげのりっぱな笑顔のおじさんといった印象で、作品を発表する前の職業は確かどこかの大学の教授で自らハードボイルドを教えていたらしい。だから、パーカーはハードボイルド作家を紹介、研究するのに飽き足らず、自らのハードボイルド観を示したかったに違いない。そこから生み出された作品は現代のリアリティある探偵たちではなく、チャンドラーのマーロウに代表されるようなタフで酒好き、女好き、加えてセンチメンタルな昔の探偵だった。

スペンサーシリーズの主人公スペンサーはもちろん好きな探偵だったが、彼の仕事を手伝う黒人のホークの登場も愉しみで読んだ。ホークは遊び人なのに仁義に厚く、強かった。スペンサーシリーズ以外では「銃撃の森」が印象深い。

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