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2010年1月29日 (金)

不毛地帯

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「不毛地帯」(フジテレビ)を見ている。原作は山崎豊子だから戦後の暗部大河の趣きとなるのはいたし方ない。山崎は清冽な主人公と対立する様々な欲に駆られる人という生きもののコントラストを強調して描く。主人公、壹岐正(イキタダシ)は先の戦争でのシベリア抑留体験を背負って生きている。乞われて商社に入り、この国の戦後からの復興、成長期へと身を投じる。石油タンカー争奪、自動車の外資提携、油田利権と商社の生々しい競争に関わるが壹岐は一人孤独である。さすが主人公である。
壹岐に思いを寄せるのが軍人時代の上司の娘である。京都で陶器を作る美しい娘、この設定が許せないなと一人愚痴る。
いや、もっとゾクゾクするのは壹岐が勤める近畿商事の上司である副社長、里井(岸部一徳)のイキへの嫉妬かもしれない。心臓に病を抱えながら壹岐の活躍を妨げる里井の執念、岸部の演技がたまらない。
トム・ウェイツのダミ声を聴いているとバーボンをストレートで飲みたくなる。

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