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2010年1月

2010年1月31日 (日)

冬景 

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「兄ちゃん、腹へったよぉー」
「お前、さっき落穂食ったろ?」
「ハクチョウの食べ残し、あれじゃ、満腹になんないよ」
「待て、もう少しの辛抱だ。街に辿りついたら、どでかぁーい山の名前が
ついたケーキがあるそうだ。なんとか見つけてやるからな」
「山!のようなケーキ!」
「違う、山の名前がついたケーキだ」
「・・、・・・」
ともかく、兄弟ネズミは灰色の空の下、身も凍る風にブルッと体を震わせながら、
シッポをくるりと巻いて街をめざしました。

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2010年1月30日 (土)

景気のいい

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昨夜、ガラス窓を打つような景気のいい雹が降った。あわてて飛び出し、大きそうなヤツを手のひらへ。台所へ持ち帰り、おまけにでもつくようなセルロイドのものさしで測ると直径はちょうど10ミリ。うむむ、過去の記録を超えることは彼らにとっても大変らしい。
冬期オリンピックが近い。

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2010年1月29日 (金)

不毛地帯

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「不毛地帯」(フジテレビ)を見ている。原作は山崎豊子だから戦後の暗部大河の趣きとなるのはいたし方ない。山崎は清冽な主人公と対立する様々な欲に駆られる人という生きもののコントラストを強調して描く。主人公、壹岐正(イキタダシ)は先の戦争でのシベリア抑留体験を背負って生きている。乞われて商社に入り、この国の戦後からの復興、成長期へと身を投じる。石油タンカー争奪、自動車の外資提携、油田利権と商社の生々しい競争に関わるが壹岐は一人孤独である。さすが主人公である。
壹岐に思いを寄せるのが軍人時代の上司の娘である。京都で陶器を作る美しい娘、この設定が許せないなと一人愚痴る。
いや、もっとゾクゾクするのは壹岐が勤める近畿商事の上司である副社長、里井(岸部一徳)のイキへの嫉妬かもしれない。心臓に病を抱えながら壹岐の活躍を妨げる里井の執念、岸部の演技がたまらない。
トム・ウェイツのダミ声を聴いているとバーボンをストレートで飲みたくなる。

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2010年1月28日 (木)

使い

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“政治とカネ”まだこんなことがと呆れる。・・・が、やはり気になるフクミミは家人を使い本屋に走らせるのであった。

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2010年1月27日 (水)

食堂かたつむり

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この本を読むまで“バルサミコ酢”を“バルサミコス酢”と思っていた。バルサミコスという名の酢という認識でいたのである。食器棚の奥にまだ残っていた―アボガドを食べた時にかけた―その小瓶のラベルを確かめたら、やはりバルサミコ酢であった。思い違いは面白い。
小川糸『食堂かたつむり』を読む。文庫本が単行本そのままを縮小した装丁で店頭に並んでいた。料理には詳しくないが作るに大変な料理が出てくる。レシピ本も並んでいたのでがんばれば作れるのだろう。表紙の色使いに反して内容はある意味ハードだが作者の意図あってのこと。後はまかされた読者の勇気ある想像力しだいとなる。
物語が設定されたバンジージャンプのできる山あいの村に心当たりがあるが、その村がうまく作者のファンタジーリアルな世界に置き換えられている。とにかく、「マンゴーラッシーのようにとろりと甘い夢」、「一口で大量の魚を呑むザトウクジラみたいに」など使われる比喩が新鮮だった。

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2010年1月26日 (火)

再び冬

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再びひゅーッと冬になる、湯豆腐の夜へ

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2010年1月25日 (月)

森の周辺 森へ⑬

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冬のイナカーナ、天気のいい日は少ない。だから、日が射した午前中の森周辺はとても混みあう。5分に一度は挨拶をしなければならないほどだ。挨拶を返してくれない人はイヤホンでラジオを聴いていたりするのでムッとしないようにする。
山を降り森を抜け、家路に就こう。

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2010年1月24日 (日)

antena 森へ⑫

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情報は入る、いいのも、悪いのもね。じっと静かに耳を傾けている。

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2010年1月23日 (土)

マフラー 森へ⑪

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斜面を登りきり落ち着いた後、周囲の白樺の林から頂上を仰ぎ見た。汗を掻いたのでマフラーをはずしポケットに入れ、雪に足が沈む山を歩き続けた。三回ほど小さな谷を渡り、マフラーがないことにようやく気付く。足場のよくない場所だけに戻るかどうか迷う。こんな場合、ドラマだったら雪道を戻り不運なアクシデントが発生したりする。
意を決してハアハア言いながら足跡を逆にかなりの距離を戻り、ようやくマフラーを見つけた。質素なマフラーだが愛着があった。つまり、遭難はしないことにしている。

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2010年1月22日 (金)

見上げる 森へ⑩

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見上げてるということはやっと余裕が少しかな

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2010年1月21日 (木)

虚ろ 森へ⑨

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・・オレは今、いったいどこにいるのか・・・わからない
生きているのか、死んでいるのかさえもだ

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2010年1月20日 (水)

向かう

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『奇蹟の画家』と呼ばれる画家・石井一男をテレビ<情熱大陸>で見た。先の阪神大震災で残った木造二階家に住み、規則正しく質素な毎日の中で絵に向かう。モチーフは全て“顔”で絵具と混ぜられた砂との混沌からやがてやさしい顔が立ち現れる。画家の夕飯のおかずは近所のアーケード街で半額にされた惣菜が三品、合計300円である。その惣菜をパックから皿に移し、美しい姿勢でつつましい食事をしていた。
画家の生き方に感嘆した二日後、私はケーキバイキングに向かった。

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2010年1月19日 (火)

蔦のからまる 森へ⑧

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時間をかけてゆっくりじわじわ
束縛だって?それはそっちの見方だろ

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2010年1月18日 (月)

キャンバス 森へ⑦

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葉は気持ちよさそです

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2010年1月17日 (日)

沢から離れて 森へ⑥

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右下に沢を眺めながら斜面山道の細い縁を登る、人の足跡を踏み外さぬように

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2010年1月16日 (土)

倒木 森へ⑤

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「やぁ、・・よく耐えた」
12月中旬かなりの積雪があり、この冬の雪は水分が多く重たい。耐え切れなくなった木たちは身を割り地に横たわる。木をくぐったり、乗り越えたりして進む。

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2010年1月15日 (金)

覗く 森へ④

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雪の下で休んでる草や落ち葉を覗く
オレは森の番人さ
ラララ、ラララ、ラララ

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2010年1月14日 (木)

沢の入り口 森へ③

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いつもここから沢伝いに歩き、やがて登り、
頂上にほど近いシラバカ、いや白樺の林へ向かう

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2010年1月13日 (水)

森へ入る 森へ②

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階段を上った小高い山頂にある神社の小さな鳥居は腐食が激しく今にも倒れそうだ。神社周囲には何種類かのブナの木があり、その数だけ長いのやら短いのやら丸いのやらドングリが秋には転がる。そういえば、この辺で何度もドングリをキュッと踏んでは―彼らドングリには迷惑この上ないが―喜んだ。
いつもどおり神社の右横から山に入る。すぐに急な下りの山道になり陽射しが陰る。見ると地面の雪の上には葉、枝、木の破片が一面に残っている。人が寝静まった風の強い夜、森は自然の妙に満ち溢れる。そんな名残りを眺め森へ入る。

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2010年1月12日 (火)

堤防の午前10時  森へ①

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「ついてくるのは構わないけど、面倒はみないわよ」
振り向いてチラリ私に一瞥を与えた猫はヒタヒタと先を歩く。
リュックを背負った私は「いやぁ、たまたま同じ方向でね」ととぼける。

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2010年1月11日 (月)

冬の日

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この時期、例年なら厳寒で猛吹雪のイナカーナなのだが午前中は少しばかり日が射す。急いで外出の準備をして冬の森へでかけた。祭日で山も人出が多く、池を囲む堤防では猫が散歩する。こんなに雪の少ない山を初めて見た。山斜面の雪は緩んでおり足が沈み汗を掻く。
成人の日、はるか遠くだがますます恥ずかしさが増す過去の日々を思う。

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2010年1月10日 (日)

失敗なら

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失敗ならよくやる。昼のたらこパスタ、食べたらとてもしょっぱい。茹でるお湯に塩を入れ過ぎたことによる。夕飯時に作った干し柿入りドレッシングは酢、オリーブオイルと一緒にミキサーで仕上げたが結果はドレッシングというよりはクリーム。干し柿を半分の量にすればよかったと反省しきり。
これで学ぶかと思えばすぐに忘れてしまう。塩辛いパスタはもう何度もある。夜まで水を飲みにキッチンに走る。

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2010年1月 9日 (土)

『鯛みそ』ノ作り方

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『鯛みそ』ノ作り方
正月も過ぎ、うまい具合におせちで残った鯛がありこれは活用しなくてはいけない
準備するもの 小鍋、木へら、鯛一尾(焼かれているもの)
         日本酒、みりん、みそ、砂糖
         ネギ小口切り(今回は三本)
① 鯛をレンジでチーン、皮と骨をはずす
  身を細かくほぐし、小骨を注意深く取り除く
  (鯛の小骨は鯉と同じように途中から枝分かれしているので、飲み込んだら
  さぁ
、テーヘンである)
② 小鍋に①の鯛、日本酒とみりんを適量入れた後、弱火でかき混ぜる
  鯛の身がほぐれて馴染んでいく、程よくなったら火を止める
③ 鍋にみそ、砂糖を同量(一対一)入れ、へらでゆっくりかき混ぜる
  弱火を点けかき混ぜ程よいかたさにする
④ 味をみる
  ポイント→物足りない場合は砂糖を、甘過ぎたたらみそを加える
⑤ ネギ小口切りをどっさり入れる
  へらで練り合わせ、トロトロのゆるい状態で火を止める
空いた広口ビンかフタのある陶器に入れ、冷めたら出来上がり
(最後にゆずの果汁を風味付けしてもいい)
炊きたてのご飯に、お茶漬けにいかがでしょうか
「お湯を注げばみそ汁にも」とシェフは言う

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2010年1月 8日 (金)

オット

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一度融けた周囲の雪だったが、また空から落ちはじめた。落ちるのが速いので大きくずいぶんと水っぽい。
年末にTBS<情熱大陸>でドイツ在住でまだ若いピアニスト(確か21歳)、アリス=紗良・オットが出ていた。テレビで見る彼女の演奏はとても感情豊かで普段の生活はなんとも屈託がない。番組では彼女を天衣無縫とコメントしていた。彼女を見ていると音楽を吸収して伸びいく若さというエネルギーを感じる。
また、いい色合いの帽子も被っていた。これから彼女のことを“オットちゃん”と呼ぶことにしよう。

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2010年1月 7日 (木)

七草

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やっとなのか、もうなのか七草を迎えた。粥にして食した。毎日食べたらもっといいかもしれない。そこで、七ツ草は手に手に武器を取り内臓脂肪との戦いに出かけていきました、とさ。

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2010年1月 6日 (水)

雲飛び馬走る

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年末年始に見たテレビドラマで印象的だったのはNHKだが『坂の上の雲』と『龍馬伝』である。どちらもとてもお金をかけておりへたな映画もかなわない。まず、映像が凝っている。照明を極力、自然光に近づけているし、フィルターかデジタルの色調整かはわからないが映像として個性を出している。カメラも手持ちで臨場感がある。『龍馬伝』では岩崎親子が背負う鳥カゴの土ぼこりが盛大でいいし、衣服や手足の汚れにも抜かりがない。爪の中の泥まで充分に見せている。それらが時代をドラマを奥深いものする。そして、今後は演出と役者の力量が試されることになる。それにしても香川照之、映画にテレビにこれだけ使うわけである。
NHKの大河ドラマは往々にして最初ばかり屋外ロケが多く、すぐにスタジオのセット撮影になっていく。まあ、当初の番組宣伝や予算とスケジュールでいたし方がないとも言えるがそこがつまらない。可能な限り屋外に自然にへばりついた役者の演技が見たい。
あれ?番組欄の視聴者の声になってしまった

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2010年1月 5日 (火)

動物園ノススメ

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悩んでる?
まぁッ、いろいろある
誰にもあーる
ふむ、起こりうることだ
そんなときブーラン、ブーラン
ブーラン、ブーラン
どうぉ?

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2010年1月 4日 (月)

おせち

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おせちをいただく。ブッチ氏の実家は九ツ州の上あたりで食の店をやっている。そちらから宅配便で届けられた。おせちは箱上段には焼いた鯛、伊勢えび、カニ、アワビ、寒ブリ、鯖寿司、トリから揚げが、下段には黒豆、数の子、海老、栗きんとん、酢の物、こんにゃくやごぼうなどあまた煮物が四角い升席に入る。いずれも手間がかかった和の味である。
例年、年末年始にはイナカーナで雪かきや遭難ごっこをして愉しむブッチ氏であったが今年はあいにく赤道そば<ポーの国>に赴任しているためこのおせちにありつくことができない。
「おお、ブッチ氏はなんと残念なことだ!」とギリシャ悲劇、オイディプスの科白のように嘆きながらフクミミ家では桐箱の蓋を開ける。外ではまた雪が舞っている。

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2010年1月 3日 (日)

逆さま

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「ん?」
半目をあけたら見えた。
「逆さまはいいよ、世界が変わる。キミもやってみるといい。・・・へそ曲がりだって?オイラ、もともとヘソないもんね!」
カエルはやがて半目を閉じると再び冬眠世界へ戻ってゆきました。

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2010年1月 2日 (土)

楽友協会のメイ・ヨーク

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「せっかく音楽の都、ウィーンに来たのだ。コンサートのひとつくらい覗かなければならない」
うまい具合に当日で立ち見のチケットが取れたメイ・ヨークは楽友協会のロビーでウロウロしていた。すると見知らぬウィーン人女性がつかつかとアタシに近づいて来たかと思うとアタシが背負っていた巨大リュックを降ろせという。うーん、いったいなんだぁ?
「あなた、この格好でコンサートを聴こうというの?そのリュック、預かってあげるわ」という意味らしい。確かに立ち見とはいえ巨大リュックにジーパン姿のまるでバックパッカーのようなアタシは場違いだ。納得したアタシは彼女がホール係員であることをかろうじて理解し、リュックを渡したのであった。メイ・ヨークはこれまでサックスとピアノにしか興味を持ったことがなかったのでオーケストラ界におけるこのホールの格式の高さを知らなかった。
帰国した後、テレビで<ニューイヤー・コンサート>を見る度にメイ・ヨークは世界に名だたるウィーン・フィルの楽友協会大ホールでのこの出来事を思い出す。実はこの時リュックには寝袋まで入っていたのだ、アハハッ。

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2010年1月 1日 (金)

グラバー邸

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コウハク歌合戦を見ていたらナガサーキ・グラバー邸に雪が舞っていた。歌うフクヤママサハルの髪に、南の街に雪は降る。さて、イナカーナには暴風、大雪警報が出てこれから雪の日々となる。
そして、新年あけましておめでとうございます。皆さまがよい年を過ごせますように。

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