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2009年12月24日 (木)

クリスマスの七面鳥

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家人からの要望があり、私は近郊のショピングセンター内のカウンターでチキンのフライを待っている。今は見かけないが店の前に白いヤギ髭をした蝶ネクタイ紳士の人形が立っていたあのチェーン店である。すでにお得なセットはすべて売り切れだったので、普通を6ピースとビスケット3個を頼んだところだ。「ご一緒にお飲み物のご注文は?」と言われたが甘そうなシャンパンもどきだったので断った。
このシーズンになると思い出すのが七面鳥である。昔、フクミミは七面鳥を飼っていた。ペットでも観賞用でもなく“贈答用シチメンチョウ”である。半年ほど餌を与えられた七面鳥はクリスマスには肉になりパック詰めにされフクミミの知り合いに配られた。フクミミは今やっているシイタケのように自らが手をかけたものをお世話になった人に贈ることに意味を見い出す人間である。ところが、当時の私はあの存在感のある七面鳥の姿が目に浮かびその肉を食べることができなかった。七面鳥を片手にフクミミは人を集めクリスマスとも忘年会ともつかない宴会で連夜、盛り上がった。
時は流れ、私はKというチェーン店でフライドチキンを待っているところだ。

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