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2009年7月22日 (水)

ゴーギャンのように

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ゴーギャンのように目覚め
食い、ものを見、欲望し、いろんなことに飽き、
暑さにも慣れた南島に原始を求めるも
金と名声ついに果たせず
自分という傲慢もやがて遠く
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
島を急な雨が通り過ぎ
虹もすぐに消え
相変わらず女や絵筆の扱いはぞんざいで
それでも憑かれたようにカンバスに向う背中は
寂として強烈
ゴーギャンという生きかた

芸術新潮7月号は『ゴーギャンという人生』という特集が組まれた。
学生時代、倉敷の大原美術館でゴーギャンの<かぐわしき大地>を見る機会があった。
描かれた南島の女の裸身は手足が太くバランスも悪く
「なにこれ!?」というのが率直な感想だった。
なにせ若い時分、絵は美しくなければ価値がないと思っていたからね。
それから多くの年月が過ぎ、サマセット・モームの小説『月と六ペンス』を読むに至り
ゴーギャンの精神遍歴がこんなにも面白いものと気付かされた。
描きはじめた初期の絵は似合わない印象派風で、自分をいい男にする自画像に笑う。
写真をはじめ画家の少ない遺品も残っており、丹尾安典さんの巧みな構成と
解説で充分愉しめ、「6歳から54歳までの下半身事情」というような切り口もある。
鷲鼻のゴーギャンを「豪顔」と字を当てた古本もあったと紹介されている。
「豪岩」と当てる手もある。

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