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2009年6月12日 (金)

1Q84

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もう、ずいぶん前のこと、村上春樹がアメリカ東海岸で暮らし始めた頃の
インタヴューだったろうか、「自分はいい生徒になれる自信がある」と語っていた。
たぶん、後の成果がチャンドラーをはじめとする翻訳作品の数々だろう。
いい生徒はよく学び、吸収し、調べ、考え、構成し、奇妙で面白い世界を
丹念につくり続けている。
初期の短編に芝を刈る男の話があったが、その丁寧な仕事と謙虚な誇りは
村上の作風だし、今回の『1Q84』にも存分に生かされている。
音楽では冒頭にでてくるヤナーチェク<シンフォニエッタ>が
効果的に使われている。聴いてみたくなる。
『1Q84』、取り上げられる音楽、映画、人物(牛河)、挿話(猫の町)、楽しんで読めた。
とりわけ、主人公ふたり(青豆と天吾)を交互に描く構成がとても巧みだ。

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コメント

はじめまして。
今年の春から楽しく拝見させていただいております。
"1Q84"に思わず反応してしまいました。
先週末に1巻を読み終わり、今週末に2巻を読む予定です。
ヤナーチェク、ぜひお聴きになることをおすすめします。
私は天吾くんにならって、早朝に聴きました。

私も”芝刈り”の話が大好きです。
あと、短編で”眠れない女の人”の話も。

☆kasumiさん はじめまして♪
近年は村上の熱心な読者ではなかったのですが
NHKがあおるので買いに走りました
小説は良くも悪くも時代の顔を写しますが
村上は独自で寓話性があり、ハードボイルドの影響もあり
好きで昔よく読んでいました

『眠れない女の人』、たぶん、忘れているので捜して読みます
『シンフォニエッタ』、セルですね、注文します
<グールドの帽子>

投稿: kasumi | 2009年6月12日 (金) 19時04分

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