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2009年5月17日 (日)

談志という落語家

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バンダナを頭に、ジャンパー、ジーパン姿の談志は舞台下手へふらりと現れ
まず客に詫びた。
昨日は一日臥せており、食べることもできない、咳が、屁が出る、
高座へ上がる着物袴に着替える気力がない、など。
大ホール舞台中央には赤い毛氈敷きの高座と紫の座布団が白屏風の前に映える。
断わって普段着のまま高座に上がり、あぐらでジョークを一時間。
「犬の夫婦がいて・・・ブームだね、そろそろウチでもペットを飼おうか?
・・・犬でもどうかね」
談志のジョークは慣れないと付いていけない。
ドライなジョークだと考えてしまい反応に時間がかかる。
笑えないうちに次のジョークがたたみかける。
それでも、話の展開と談志の間で何度か異次元に飛べた。

さて、長い休憩の後、なんとか着物袴姿で談志は高座へ。
前置きもなしに話しに入ったのが「富久」だった。
太鼓もちの久蔵(?)がなけなしの一文をはたき、富くじを買う。
火事があって、千両のくじに当たる当たらないといった話である。
話の途中に談志の実体験や説明、考察が入る。
そのことで江戸の情景がまざまざと膨らんでいく。
談志のやる久蔵の表情が迫真で、二階席遠くから目を凝らす。

家なんか建てようと思わない、時計は合っていればいい、食べるものはあればいい
という潔い談志の落語を確かに聴いた。

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コメント

グールドの帽子さん、こんにちは。
談志の話、聞きに行かれたんですね。
うらやましいです。
先日、談志の弟子の、談春さんという方の
「赤めだか」という本を読みました。
TVで(談志を)観て、その醸し出す
すごいオーラに惹きつけられていたのですが、
図書館で、その談志の弟子の本だというので
興味を持ち手に取りました。
噺家なのでさすが話がとても面白く、また、
師匠への敬愛の気持ちがそこかしこに現れているのが
読んでいてとてもいいなぁと思いました。
談志の大きさが伝わってくるような本でした。
この時は体調が悪かったのでしょうか
ちょっと心配ですね。
元気でずっと話を聞かせてほしいです。
一度は絶対に本物を聴いてみたいと思っています。

☆aniseさん こんばんは
「赤めだか」購入して読みました
立川流は凄い一門ですね
確かに談志の個性では協会に納まらないと思います
この夜の談志は体調の悪ささえジョークにしていました
大きな声が出せないので客席二階まで声は届くかいと
確認しながらの噺でした談志は気遣いの人でもありました

これほどの噺、落語家は初めてです
快復して欲しいです
aniseさんも本を読んだついでにホール寄席など
是非ご覧ください
<グールドの帽子>


投稿: anise | 2009年5月17日 (日) 13時38分

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