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2009年5月16日 (土)

フクミミ別邸前

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ピンポーーン!
次はフクミミ別邸前、フクミミ別邸前になります
どなた様もお忘れもののないよう
お気をつけてお降りください

子ども時分、鼻のある古いバスに乗った記憶がかすかにある。
その頃は車掌さんがカネ縁の黒いバッグを腰あたりにぶら下げ
乗車料金の出し入れをしており、強いブレーキの度、
黒光りする板床の上で足をふんばっていたりした。
ブレーキでバスの吊り輪はぶらんと揺れた。

子どもがひとりでバスに乗せられる時などは、
「この子、どこそこで降ろしてください」と母親が車掌さんに頼む。
バスの窓の外、風景と一緒に母親は遠ざかる。
座席にちょこんと座った子どもは最初は不安と興味できょろきょろしているが
やがて安心したのか頭をカクッ、居眠りをはじめる。
車掌さんが子どもを起こすのはまだずいぶん先の町である。
そんな時代のバスがあった。

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