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2009年4月26日 (日)

グラン・トリノ

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低気圧が二個、この島国を挟み北上し強く弱く雨が降る
しとどしとどにイナカーナは濡れてゆく
春の花々は雨に打たれ、チューリップが首を垂れている

ついこの前、アンジェリーナ・ジョリーがあの目で訴えかけた『チェンジリング』を
観たばかりだというのに、間を置かずに映画『グラン・トリノ』である。
『硫黄島からの手紙』もいい出来だったし、クリント・イーストウッドが
監督する作品の充実ぶりに目を見張ってしまう。
しかも今回の『グラン・トリノ』はいい具合に肩の力が抜けている。
朝鮮戦争で勲章をもらい、40年間フォードで組立て工員として働き、
その気難しさで息子たちとは溝を作り、妻に先立たれた石頭のポーランドじじい
ウォルト・コワルスキーを70代も終りに近いクリント・イーストウッドが演じている。
物語はシンプルだ。隣りに越してきたモン族の弟と姉と関わることで
世代ギャップや民族の違いで絶妙に笑わせ、最後までこの男の生き方を見せる。
脚本の巧みさ、モン族兄弟の配役、小細工しない演出と三拍子が揃った。
重いフリーザーを階段上へ上げる時に、まさしくうなるクリント・イーストウッドがいい。

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