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2009年2月12日 (木)

クニタチ西洋美術館

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芸術新潮2月号で今年開館50周年を迎える<クニタチ西洋美術館>の
特集が組まれている。
風邪を引いたこともあり半日かけてコタツで読んだ。
この<クニタチ西洋美術館>の母体となった絵画は戦前造船で財をなした
松方幸次郎のコレクションだった。松方の父は首相も務めたことがある
松方正義でその環境や自身の留学経験が後の仕事に役立てられ、
ついにはヨーロッパで名画を収集することになる。
その中に写楽をはじめとする浮世絵もあったのだから、松方の功績は大きい。
ところが、フランスの田舎に保管されていたコレクションは第二次世界大戦終戦時に
敵国財産としてフランス政府に没収されてしまう。
その後、吉田茂がサンフランシスコ会議の際、返還を打診したところ、
フランス側からの返還条件が松方コレクションを主体とした美術館の建設だった。
昭和29年、上野に美術館を新築することが決まり、
建築家はル・コルビュジエとなった。
ル・コルビュジエの来日した時の様子も面白い。
コルビュジエは京や奈良の名だたる建築には目もくれず、
祇園あたりの街中の路地を実測調査していたという。
美術館の建築費用は時の政府の予算では足りなく、
企業などへの寄付も募りようやく1959年6月1日に開館した。
それから50年が現在へと繋がる。
また、フランスが各国にあるル・コルビュジエの建築物をまとめて
世界遺産の暫定リストに申請し登録されたとある。
そのうち、東ノ都初の世界遺産が誕生するかもしれない。
昨年11月に立ち寄った折は『ハンマースホイ展』を見るのが精一杯で、
この建物を味わう余裕がまるでなかった。
建築家がコルビュジエということも知らなかった。
次回はもっと丹念に見よう。


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