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2009年1月 6日 (火)

ワールド・オブ・ライズ

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この冬は雪が少ない。
雪かきもほとんどしていないし、こんな筈はないと時々空を見る。
そんなイナカーナの穏やかな日常がここにはある。

リドリー・スコットは好きな監督の一人である。
<エイリアン>、<ブレード・ランナー>は私のSF映画ベストテンに入るし、
昨年見た<アメリカン・ジャングスター>もなかなかの出来だった。
さて、映画<ワールド・オブ・ライズ>である。
イスラム教のテロ組織とCIAの攻防を描き、爆破シーンは何台もカメラを回すし、
手持ちカメラでドキュメンタリーのような臨場感もある。
題材そのものへ迫る緊迫感を伴うR・スコットの演出、編集も見事だ。
しかし、CIAが偽情報でテロ組織を捉えようとする作戦は
やり切れないし、罪もない人の犠牲は許せるものではない。
それがこの映画の問題提起かもしれないが後味の悪さが残る。
ディカプリオのヒゲは似合わないし、クロウは太った七面鳥のようだった。

空爆でも地震でも人の死は多くなると、その途端、数に置き換えられてしまう。
死ひとつひとつがかけがえなく重くそれぞれに家族がいるというのに・・・。
昨年末からイスラエルのガザ攻撃、各地で自爆テロが続いている。
貧困や宗教への片寄った考えを極端に走らせる世界は出口が見えないし、
止まらない憎しみの連鎖からは希望が見いだせそうにない。
信じる宗教の違いや極端な教義の解釈によるテロを映画で見ることの安穏さ。
中近東、アラブから遠い世界で暮らす私たちは一体どうやって相対すればいいのか。
悩んでしまう冬である。





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