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2008年11月

2008年11月30日 (日)

錆びた傘

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もあるさ。

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2008年11月29日 (土)

下ノ池上空百五十メートル

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<おい頼むから オレに行き先はどこかなんて聞くな>

この少し前、下ノ池には学生らによる生態調査のボートが出され
湖面中央へオールが漕がれた。
人とボートが鳥たちの接近危険領域に入った途端、
何千ものカモは次々に上空へ飛び立った。
自分のグループがよくわかるもんだなと感心しながら
私はソラを眺めている。

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2008年11月28日 (金)

お風呂

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「さぶい、今夜は冷えそうだ。
こんな夜はアツーィお風呂にでも入って、ビールをキューッ」
と畑のハクサイ。
それを知ってか知らずかはわかりませんが
ゴツゴツした大きな手でフクミミはハクサイをゴソリッと引き抜きました。
・・・アァ、ナンテコッタァ!

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2008年11月27日 (木)

朽葉の眺望

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下ノ池は奥の奥、笹ヶ沢あたりは日が射す時間も限られているし、そもそも薄暗い。
前日までアラレ混じりの雨風もあり、人が歩く細い山道もまだ水が引いていない。
さっき、ケモノらしき足あともあったから水を飲むついでに
朽葉のソラを覗いたヤツもいたかも知れない。

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2008年11月26日 (水)

額に入れる

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東ノ都では結局、額縁は買わずに帰り、
家にある額に印刷された絵を入れる。
金縁がなかったのでこげ茶の木枠である。
中に敷いてある薄いクリーム色のマットは絵のサイズに
合わなかったが、まあ、それでよしとする。

<若い女性の肖像、画家の妹アナ・ハンマースホイ>は
ハンマースホイが21歳(1885年)の作品。
油彩、カンヴァス、112x91.5cmと実際は大きい。
西ノ洋ナシ美術館のハンマースホイ展では一番最初に展示されていた。
すでに若い時期に北欧を思わせる灰色や人物の黒い服と
ハンマースホイの色と作風が確立されている。
この作品は展覧会に応募されたが肖像の視線が正面を向いていない、
色使いが暗いなどで落選した。
鈍色のソラを持つ当地イナカーナでは特選なのにね。

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2008年11月25日 (火)

冬の支度

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東ノ都から戻り二週間が経った。
その間、アラレや雹が落ちてきては強い風が何度か吹いた。
咳も治まり、ようやく風邪も癒えた。
積もるほどの雪はまだだが晴れ間を見て冬の支度に入ろう。

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2008年11月24日 (月)

シネマのように

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たまに来た都会の街はシネマのようだ
それぞれに思いを抱いて歩く人々とすれ違う
午後五時半前だというのにすでに暗い
慣れないざわめきが心地よくもある

東ノ都にはモノが溢れていた
モノがある不幸 ない幸せ
・・・なんて思いながら
私は東ノ都中央駅へ向かった

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2008年11月23日 (日)

神穂町の額縁や

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秋の日射しはつるべ落とし、都心はすっかり暗い。
ハンマースホイの絵を額縁に入れたくて
神穂町裏通りで私はショー・ウインドーを覗く。
額縁、持ち帰るの重いな・・・。
11月7日金曜、午後六時。
ユリをぼんやり見ている。


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2008年11月22日 (土)

メイ・ヨークのスットロベリーパフェ

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メイ・ヨークは運ばれてきたスットロベリーパフェに目を輝かせた。
場所は銀ノ座、とある高級パーラ三階でのこと。
ピエール王子のチョコレートパフェは並ぶのを諦め残念だったが
ものごとは切り替えも大事である。
イチゴとサクランボは若い女の子にとって二大フルーツである。
飾りつけは申し分ないのだ・・・・が、
長い銀スプーンで口に入れたスットロベリーは
過ぎ去った夏前が旬でその芳醇な甘みはもはや過去のものであり、
酸味が大きく幅を効かせているのであった。
しかし、メイ・ヨークは負けない。
スプーンの矛先を隣りに座るブッチ氏のキャラメルアイスクリームにさし向けた。
横に座るブッチ氏はその様子をやさしく眺め、
前にいる羊が丘はあわてて自分のグラスを両手で覆った。

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2008年11月21日 (金)

珈琲禁止令

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珈琲禁止令がメイ・ヨーク様から発令された直後、
テーブルを沈黙が支配した。
羊が丘もブッチ氏も黙ったままだ。
銀ノ座にある高級パーラの三階、土曜の夕暮れのこと。
ピエール王子のチョコレートパフェは長蛇の列でやむなく諦め、
イナカーナ州一匹とピーナッツ人二名の一行は第二候補の高級パーラを選択。
三階入り口で少し待った一行が通された席は丸テーブルで
注文したメニューもすぐに片付けられる上品教育が従業員には徹底されている。
しかも腰を下ろしたテーブルと席の周囲が銀ノ座とは思えないほど余裕がある。
テーブルのまわりで犬が飼えるかもしれない。

羊が丘、ブッチ氏が『煮込み林檎入りキャラメルアイスクリームパフェ
(メーップルシロップかけ)』、メイ・ヨーク様は『スットロベリーパフェ』を注文した。
そして、メニュー最上段のコーヒーをブッチ氏が注文しようとした口にした途端、
姿勢正せ堂<珈琲禁止令>がメイ・ヨーク氏から発令された。
コーヒー一杯の値段が950ダーズン(イナカーナ通貨)もしたからである。
地価が値段に反映されたわけでもなかろうが、すごすご従う。
運ばれてきたパフェでテーブルの沈黙は泡のように消えた。
しかし、キャラメルアイスクリームパフェの余りの甘さに
コーヒーを外に捜そうとする男どもであった。
土曜の銀ノ座、午後4時の発令。

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2008年11月20日 (木)

歌舞之伎座 記念之撮影

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パリ『オペラ座』、ミラノ『スカラ座』と世界には伝統と格式の<座>がある。
この国の仰々しい歌舞ノ伎座がやがてビルに飲み込まれるかと思うととても残念だ。
歌舞ノ伎座の怪人はどこに舞台奥の住まいを移せばいいのか。
経営効率の御旗の下スクラップ、アンド、ビルドが繰り返されるこの国。
昔、こんな建物があったと語る機会もあるかもしれないと
記念撮影をするイナカーナ人であった。
さらば、歌舞之伎座!
土曜、午後二時。

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2008年11月19日 (水)

イナカーナ人 パエリアを食べる

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乾杯はルネッサンスではじまった。
乾杯したサングリアはジュースと変わらない。
この日の昼食はパエリア、銀ノ座ゆきちゃん通りにある
スペイン料理ペロペロである。
メイ・ヨークの連れ合いであるブッチ氏の推薦による。
ブッチ氏はスペイン歴二度のつわ者である。
その内一度はメイ・ヨークも一緒でパラドールに泊まったそうだ。
ちなみにメイ・ヨークはこの旅行で闘牛を許した。
私は行ってないのでこの悪しき見世物を許していない。
・・・なんてことで仲良く食事は進行した。
後ろの席では髪を輪ゴムで二ヶ所にとめた一歳半くらいの女子幼児が
ナマイキにもスペイン料理を食べていた。
かわいいので写真を撮ろうとしたがメイ・ヨークに止められた。
残念ながらイナカーナにはない本場の料理の数々を満喫してしまう。
つまり、パエリアは残らない。

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2008年11月18日 (火)

メイ・ヨークのしょっパスタ

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「ヘッ、ヘッ、ヘッ、ちょっと、しょっぱかったかな!」
と言いピーナッツ州人メイ・ヨークは私に皿を差し出した。
メイ・ヨーク宅は秋ノ葉原駅から区間快速で30分、
加えてバス13分の距離にあるアパートの二階にある。
こんな時期、部屋にワンピースが下がっている。
お風呂をいただきテーブルに着くとメンチカツと生ハムの前菜、
生野菜サラダとうふ挟みオリーブオイルかけ、メインのパスタがでる。
歯ざわりのいい松の実が入ったバジルパスタだったが
茹でるときの塩が多すぎたのか『しょっパスタ』になった。
メイ・ヨークも私もまだまだパスタ修行が足りない。
部屋や本棚を眺め、旅行本の多さにこのぉーと思う。
送ってあった日本酒はいつしかカラになってしまう。

翌朝、ピーナッツ州は雨となり薄青色の傘を借りる。
雨の中バス停に向かう途中、フェンスから菊が顔を出した。
土曜の朝、9時くらい。
私は二度目のハンマースホイ展へ向かった。

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2008年11月17日 (月)

峡谷御茶ノ水橋

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「おーーい! タヌキー キツネー いるなら返事しろーーッ!」
羊が丘は峡谷御茶ノ水橋の真ん中で叫んだ。
東ノ都のりっぱな峡谷にいるかもしれない仲間はどこだ。
が、その声もすぐ電車のごう音にかき消された。
夕刻、日が落ちかける峡谷で仲間からの返事はいくら待ってもない。
羊は寂しく空を見上げる。
月はイナカーナも東ノ都も一緒である。

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2008年11月16日 (日)

イナカーナ人 神穂町をうろつく

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やっと捜し当てたレコード店は岩塩ホールのもっと先にあった。
昔、岩塩ホールには何度か映画を見に通ったが当時の私は
御茶ノ水峡谷駅から岩塩ホールまでが行動範囲で
その先の神穂町は行ったことのない街だった。
岩塩ホールでは『旅芸人の記録』を睡魔と闘い見た覚えがある。

三丁目、二丁目と同じところをぐるぐる歩き、もう諦めようかと思った頃、
目的のレコード店の小さな看板をようやく見つけた。
その店は小さく、レコード棚の間に入れるスペースはやっと一人分で
体を横にして移動しなければならない狭さだ。
しかし、板(レコード)を見てると質の高いものが多いとわかる。
にこやかにお茶を勧めてくれた店の方は今何がこの店のオススメかを
答えてくれる。日ごろ、聴いている証拠だ。
私はバッハの無伴奏チェロ、BMW1007、1009は女性チェリストのCD-Rで、
グールド弾くピアノもバッハ、パルティータ5番、6番をレコードで購入する。

なぜ、不便で高くメンドー三重苦のレコードを聴くのか?
機会があったら自分の耳で確かめるといい。
サーとかプチッとかしたノイズの中から過去の音楽が甦る。
店を出たすぐの路地に山茶花、東ノ都も初冬である。

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2008年11月15日 (土)

イナカーナ人 そば屋をさがす

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上野の山を降り、不忍池を見、神田明神、銭形平次の碑、湯島聖堂と散歩する。
橋を渡って駅沿いに歩き、ニコライ聖堂を右手に仰ぎながらゆるい坂を下る。
11月だと言うのに前日同様に暑い。
折りしも昼時、ワイシャツ姿の人がビルからどぅおーッと出てくる。

昨晩、上野鈴本で柳家さん喬による『時そば』を聞いた。
時そばとはそばを食べ終えた調子のいい男が
代金の十六文をひぃー、ふぅー、みぃと数えながら払う際、そば屋主人に
「今、なんどきだい?」と時刻を聞いて一文ごまかす噺である。
普段、落語を本で読むのと生で見るのとではその差は歴然であった。
扇子でそばをすする音としぐさにそそられた言うならば単純な私は
さっそく、翌日そば屋をさがし歩いていた。
池波正太郎など文人が訪れたというそば屋カンダーラは
ビルの間に忽然と木造家屋として現れた。
片手を上げのれんを潜り、混んでいたので相席で失礼する。
そばを待つ間、聞くとはなしに耳に入るのは相席した三人連れの話。
六十前くらいの男性二人と女性が一人だった。
平日昼だというのに、すでに銚子三本を空け、何年か前の映画で
盛り上がっている。場所柄、出版関係の方々かもしれない。
東ノ都には昼日向から粋に飲める文化がある。

時そばよろしくすすったそばはそば粉と小麦粉のつなぎに
卵を使った細くしなやかでほんのり甘いそばだった。
絶妙なるごまだれのつゆでいただく。
『大ごまそば』は香ばしくとてもおいしかったが蕎麦湯は出ない。
年配の客が堂々一人で入り、これも年配の従業員が客をあしらう。
客と店従業員が同年輩というなつかしい匂いのするそば屋だった。

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2008年11月14日 (金)

ハンマースホイ展 子供篇

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リュックの中味はお弁当と決まってる。
サンドイッチ、スパゲティナポリタンもあるかも知れない。
おかずは卵焼き、またはトリのから揚げ?と私は古い。
絵画鑑賞を前にして注意事項を聞いた後、
子供たちはエイヤーと元気に踊り、気を注入した。
負けない、泣かない、くじけない。
やがて、試練は子供たちの成長をめがけ大波小波でヒタヒタ押し寄せる。

<西ノ洋ナシ美術館>前、ハンマースホイ展を見終えた。
だが、待てよ・・・リュックというよりあれは背負いカバンだな。
ということはあの子供たちは授業の一環の美術鑑賞かもしれない。
子供たちの仲間に入りたかった私だがやむなく山を降りる。
ウエーノ駅公園口からフェルメール展めがけて走る大人たちとすれ違いながら。

次はウエーノ、ウエーノ、どなたさまもお忘れ物のないよう
お気をつけてお降りください。
金曜、午前11時03分。

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2008年11月13日 (木)

ハンマースホイ展  

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デンマークはコペンハーゲン、家具の少ない室内、灰色の壁、
足のないテーブルの上に置かれたパンチボウルの縁は少しゆがんでいた。
ゆがんだ陶器は売らないだろうから日々が入り変形したものだろうか。
ハンマースホイの絵は孤独で静かで、窓からは斜めに日が差し込む。
テーブルの足、影の方向がおかしいのはハンマースホイには自然なことだ。
建物に風景に人影はなく、出てくる妻はたいがいは後姿で
うなじが光に浮かび上がる。
まるで世界は時が止まったかのように見える。
奇妙なる静寂というか・・・。

仮にハンマースホイの絵の中から一枚差し上げようと言われたら
(メイ・ヨークにはもちろんハナで笑われたが)
妻とポットの後ろ姿を描いたチケットに見られる絵か
展覧会の一番先に展示されている画家の妹を描いたやさしい絵にしたい。

朝、<東ノ都美術館>で開催されている『フェルメール展』に朝一番で並び
(平日の開場前なのにすでに二、三百人は並んでいた)
わずか35分で抜け出した私はこの日と翌日も<西ノ洋ナシ美術館>に出かけ
ハンマースホイ展入り口の階段をスト、トトンッと降りた。
第二目的の展覧会が第一に取って代わったシアワセを噛み締めながら・・・ね。

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2008年11月12日 (水)

イナカーナ人 寄席に行く

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上野鈴本にきたのは初めてである。
午後4時50分、開場を待って並ぶ。
見上げればビルの上に月がでた、ホイのホイ。
缶ビールといなり寿司をテーブルに載せ、は列8番に陣取る。
平日のため客足は伸びないが後ろにいる女の子供がよく笑うので
前座も客も助けられた。

さて本日のトリ、林家正蔵は『しじみ売り』を演る。
まだ十かそこらの男の子がしじみを売る。
そのしじみを全部買ってやる口入やの親方のやりとりを描く人情話である。
正蔵を襲名してから三、四年位はたったのだろうか・・・。
元こぶ平、しじみ売りの子供がいい。童顔にうってつけである。
しかし、さらにいいのは男気あふれる親方だ。男の子、その病気の母親、
苦しい立場にいる男の子の姉をおもいやる口調と表情に引き込まれた。
淡いクリーム色の着物を着た正蔵
、脇のしたに汗が滲みでる熱演となった。
まあ、見るからに汗かきではあるが・・・。
しじみと貝をかけた洒落オチでしめた。
噺が終わるや否や座布団を外して舞台に直に座り直し、
緞帳が下りきるまで板に額を付けた。
正蔵、年を重ねてからの『しじみ売り』も聞きたいと思う。

この夜泊まったホテルで新聞のサービスがあり、一面トップはオバマである。
そういえば、この夜の鈴本、正蔵はまくらで
「近頃は驚くようなことがたくさんありまして、
アメリカで黒人初の大統領が誕生することになりまして、
かと思えば、100億貯金のあった人が逮捕されるという・・・、
そんなところへ姉泰葉がお騒がせするという、まったく・・・」
ウケタ!

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2008年11月11日 (火)

イナカーナ人 皇居を見る

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朝6時52分にイナカーナを発った私は東ノ都でもソラを見る。
『エリザベート』まで時間があるので皇居に向かう。
皇居前広場を上着を片手にふうふう言いながら歩く。
皇居の橋の前では韓国人、中国人、アメリカ人がやってきては去り
彼ら同様に皇居のなんたるかを知らない私を知る。
篤姫を見なければならない。
この二時間後、私はエリザベートの苦悩も知ることになる。
大奥もハプスブルグ家も後の世に舞台になるとは思いもしなかっただろう。
皇居前広場の砂利は細かい。
カボチャの馬車は走りやすそうだ。
現在、午前11時30分。

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2008年11月10日 (月)

イナカーナ人 丸ノ内を歩く

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東ノ都駅の改札を出て皇居方面へ歩く。
歩きながらの写真はブレブレで面白い。全編ブレでいこうかとも考える。
ソノウチ ナントカ ナルダロウ♪

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2008年11月 9日 (日)

イナカーナ人 都へ行く

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神田路地裏のミミズクのテーブルの上、
コーヒーとリンゴ入りチーズケーキに手を伸ばした時は
もう六時半を過ぎた頃合いで秋の日射しはとっぷりと暮れていた。
この日は昼前に上野の山を下り、神田明神、湯島聖堂、御茶ノ水、神田、
神保町とこれ以上ないほど歩き回りいまどきのコーヒーチェーン店では
落ち着かないなと思い古本屋街裏に足を踏み入れた。
ようやく、コーヒーを口にしてほっと息をついた。
ミミズクではタンゴが流れ、クレーメル弾くヴァイオリンの『ピアソラへのオマージュ』、
CDジャケット写真の持ち上げられた女性の足をふと思い出していた。
もはや、私の足はとても踊れそうにない。

思えば、昨日の皇居前広場からはじまり歩きっぱなしだ。
イナカーナ人は都会では歩いて移動しなければならない。
そんな、東ノ都のわずかな日々を月曜からアップしたいと思う。

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2008年11月 8日 (土)

ラスク

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お前、昔はフランスパンだったろう。
この国でさぞや苦労したことだろう。
なにせ、噛み切る時の力は半端じゃなかったからね。
・・・・・。
胡桃入りメープル味のラスクは食べてたちまちなくなった。

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2008年11月 7日 (金)

海坂の空 その2

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黄色のカリンが早い雲の秋空を背景にたくさん実をつけている。
幼稚園の入り口では男の子と女の子が
「こんにちは!」
こちらも「はい、こんにちは!そう、もう昼だしね」と答える。
天気がいいので少し足を延ばしたらこんな出会いもある。

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2008年11月 6日 (木)

まっぷたつ

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「そりゃあ、もう一瞬にしてまっぷたつさ」
「ひゃぁー、まっ、まっぷたつー! 見てたのかい?」
「もちろん 目の前でね」
「こぉッ・・怖かったい?」

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2008年11月 5日 (水)

海坂の空

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北の国で雪のニュースがあった日、海坂にも寒い風が吹いた。
何かに追い立てられるかのように雲が先を急ぐ。
海坂郊外から周囲の山々がくっきり見え、
澄んだ空気が冷たく頬を撫でた。
マリア園天主堂は晩秋の日射しの中、すっと立っていた。

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2008年11月 4日 (火)

イナカーナの眺望

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昨晩は一時激しいどしゃぶりがあり、雹も降った。
カツンッ、カツンッ、トタン屋根の上の猫ならぬヒョウ。
先月末から今まで、散歩してると雨に降られることが多い。
突然の雨にスニーカーからはグショ、グショ文句の嵐である。
濡れネズミに変身し、家路を急ぐ。
ドボルジャーク『新世界より』が聴きたくなる。
指揮はフリッチャイがいい。

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2008年11月 3日 (月)

菊まつり

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遅くなりましたが開催しております
お立ち寄りの際はご覧ください

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2008年11月 2日 (日)

秋の旅 イモーニ州篇

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冷えた朝、フクミミを迎えにコマーノ温泉へ車を走らせた。
内陸の隣り州に入ると、あたり一面の田んぼから水蒸気が上がりもやっている。
立ち昇る水蒸気が逆光に眩しくたゆたう。
コマーノ温泉近くの美術館でフクミミを拾うとイモーニ州へ向かう。
(ちなみにコマーノ温泉は将棋のタイトル戦の会場でも知られている)
イモーニ州は街の中を川が流れ、その河川敷で秋に大鍋で芋煮を食べる。
州は中心部に城跡があり、はじめて足を踏み入れた。
公園では観賞用の菊が展示され、菊たちの首元にはなんとか賞と札が夥しい。
周囲の木々は冬への急降下直前の秋色だ。
目的もなくフクミミ家一同は歩く。
風のない木々のしたを白帽子の園児の集団がザワリ通っていく。
公園のベンチでは猫二匹が目を閉じ気持ちよさそうに横たわる。
近づくと一匹が逃げた。
ジャマするなと目が言っている。
昼食は街の中にあるそば屋に入る。羽ノ前屋の入り口も秋の花々が飾る。
近くのテーブルについた出張らしい若い男性二人はそば特大盛りを頼んだ。
若さは食欲に現れる。
フクミミは大盛りと遠慮した。

帰りは月ノ山を通る山越えの道を選ぶ。
もちろん、高速道路は使わない。
途中、道の駅で米と枝豆のジェラートを舐め、ラスクをお土産用に買う。
ラスクはフランスパンをカットし砂糖をまぶしてある。
かつて、売れ残り困って再利用のパンが今や主流となり全国区になっている。
プレーン味以外にガーリック、ブルーベリー、チョコラ、くるみ入りメープル味を求めた。
街中を出て山に近づくにつれ、車外に流れていく風景は山々の緑に
赤茶と黄葉が混ざり、手前に畑の菊の紫、黄が点在する。
近くで焚き火の煙が白くゆったり上がっている。
柿の橙色が車の窓を流れていく。
山里は朽ち果てようとする小屋、小さな畑、手入れの届かない自然、
それら全てを含んで、雑然として美しい。
人が感じる美は経年変化するものだ。
これで電線がなかったらどれほどいい風景になるのか・・・。

山越えの途中から大粒の雨になる。熊注意の看板も見えた。
視界に入る山頂は雲に覆われ見えないが雲下の山肌はすでに雪で白い。
車の外の気温は五℃くらい。
山の道路はいたるところで工事中で、何度となく止まる。
年度末ではないが雪がくる前に急ぐ補修だろう。
車から眺める山々の紅葉は光が射さないので薄暗く映えない。
そんな日もあるさ。
走行距離223キロ、秋の旅となった。

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2008年11月 1日 (土)

ICHI

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「なに切るか わかんないよぅ 見えないんだからさぁ・・」
映画『ICHI』を見た。
いつだったか月ノ山を背景にした誰もいない野外セットを見学した時は
宿場の路上に血のり跡があったのでICHIの撮影の後だったかもしれない。
さて、映画はリメイクされた織田の『椿三十郎』しかり、
今回の『ICHI』も出てくる俳優たちはもう時代劇の顔をしていない。
これはいたし方のないことかもしれない。
悪役は暴走族かヤンキーにしか見えず、傾き者風の衣装もわざとらしい。
ストーリーは宿場の渡世人と悪辣な賊のわかりきった抗争なので、
どうしても立ち回りに重きが置かれる。
かろうじて、いちの生い立ち、浪人が刀を抜けない理由で話に厚みを持たせている。
夜道の襲撃も最後の戦いも平坦な明るさで映像として凝れないのは残念だし、
CGの血しぶきに効果があるとは思えない。
いちが仕込み杖を抜く前後により緊張感が欲しい。
と散々なのだが・・・、
綾瀬はるかは横顔といい、見えない目で見る時の表情といい、
その佇まいはとても美しい。
この情感は彼女にとって大きい。

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