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2008年9月15日 (月)

おくりびと

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映画<おくりびと>はとても混んでいた。
賞と初日と地元が舞台のせいだろう。年配の人が多い。
冒頭の地吹雪といい、白鳥、田んぼなどの自然と地方のさびれ具合が
一体となり描かれている。脚本前の取材が功を奏している。
高校生当時に歩いた街並み、よく行った今は映画をやめた映画館、
ふだん見ることができる山や川で撮影がされている。
説明より絵で見せて納得させてくれる。
そういう意味では生き方を変えようとしている地方出身者の設定は正解だと思う。
(へぇー、まともなチェロは二千万円近いんだ!)
葬儀前の納棺で随所に笑いと厳粛が混ざり合う。
見ている観客は実際に思い当たったりするから笑う。
亡くなった肉親への愛情は近親者の思いの強さだ。
その最後の舞台を納棺師が手伝う。
本木は納棺師の仕事に様式美があるとNHKのインタビューで語っていた。
その手際は山崎努と共に見るに値する。
本木は役者そのものが持つキャラクターというより、
大学相撲の映画のように役柄に生きるタイプだ。
題材の発案が本木からと聞いたがその思いが結実した演技である。

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